2012年6月19〜21日 函館・青森周辺旅行

〇撮影&執筆:リン

 おはようございます。4時48分福山発の始発に乗車するべく準備を進めております。
 ただ、非常に気分が乗ってこない。原因は言わずもがな、南方の海上にいらっしゃるアレです。

 現段階で既にトワイライトエクスプレスは運休がほぼ確定。18日発の便ですら運休だというのに今日発で海峡線内を20日早朝に通過する列車が走るわけがない。
 従って、台風が最も接近する20日に運転日が跨がる他の「北斗星」「カシオペア」の運転も非常に危惧されるところ。というかこれも運休でしょう。
 そうなってくると残るは21日早朝に青森側で狙う予定の「はまなす」ぐらいですが、これも20日発の便は台風が最接近する時間帯に当たるため、運休の可能性が高め。21日青森着の「あけぼの」も恐らく運休。
 貨物も沿線の徐行規制などでダイヤが崩壊する可能性があります。ここでいう「沿線」は日本海縦貫線や東北本線など近くのもありますし、遠くは九州から継走される貨物列車もあるので大体日本全国の貨物列車が走る主要路線全部が含まれます。平常時から定時運転の確率が低いらしい貨物ですが、台風が来てしまってはまず無理でしょう。24時間手配は可愛い方。

 以上を総合すると、今回の遠征で狙う予定にしていた夜行列車が全滅する可能性が非常に高く、貨物も所定の時刻で来ない確率が高く撮影には非常によろしくない。

 今日の函館行きの飛行機はひとまず飛びそうですし、18日発の便が運休となった「サンライズ瀬戸・出雲」もさすがに21日発の便は動くでしょうが…
 本来撮影を企図した全列車が運休となり、ただ大した用もなく函館と青森周辺をブラブラして帰ってくるだけという結果になりそうです。と、ブログに愚痴ったところからスタート。

 いろいろありましたが無事に函館に到着。薄曇り、というか薄日が差してます。今日しかマトモな天気はないらしいですが。

 さて、レンタカーは今回もフィットでした。前回、三重で借りた時も同じでしたが、今回のフィットにはエコなんちゃらボタンがついておりません。ちょっとグレードの低い車、ってことでしょう。


 さて、松前町に真っ先に出向き城などを撮影したまでは良かったのですが、ED79形牽引貨物を撮影できずに終わりました。青森と五稜郭の発着時刻だけ控えていても、途中どこで交換してどこで長時間停車するかまで把握しておかないと意味がありません。


 そして寒い。気温15度とか福山から10度以上も低い気温です。これは確実に上着が1枚必要でした。
 明日は1日中雨で気温も上がらず相当震えながら過ごすことになりそうです。

 さて、本題の津軽海峡線の夜行列車ですが、朝から運休が確定していたトワイライトに加え、北斗星も上下列車の運休が決定した模様。残るカシオペアはなんと運転。台風から逃げ切れると判断して走らせたのでしょうが…明日の札幌発は難しいんじゃないんでしょうか。

 ということで、定刻で運転されるのかはなはだ疑問の残るところではありますが、せめて1本だけでも撮影することにしましょう。場所を探しておかないといけません。

 そして翌日(20日)。懸念だった台風4号は今日午前中に温帯低気圧に変わったものの、引き続き勢力の強い低気圧であることに変わりはなく、今日の函館市内は1日中細かい雨が強風に乗って舞い散る空模様でした。風向きによってはカメラを構えた瞬間にレンズに雨粒がびっしりとついてしまい話にならないため、撮影場所や撮影対象もそれなりに制約を受けました。

 健康ランドで時間を潰した後、七重浜駅に移動し唯一運転された「カシオペア」を迎撃。


 島式ホームですが、かなり良い具合に撮影が可能。ただ、晴れていれば十分な光線が得られるものの厚い雲に覆われていたため相当感度を上げての撮影となりました(パソコンでさらに補正)。
 普通なら直後に「トワイライトエクスプレス」も来るのですが今日は運休なのでそのまま大沼へ追っかけ。


 こちらには先客がいらっしゃいましたが横から撮影させていただきました。やっぱり格別ですね。

 下りの貨物は台風の影響でダイヤが崩壊しており、何がいつ来るか全く読めない状況でしたが、上りは定刻で運転されていたようなのでED79形牽引の貨物を江差線の釜谷まで向かい撮影。

 昨日は散々でしたがようやく撮影できました。相変わらず露出はちっとも上がりませんが…。


 キハ183系「北斗」、キハ283系「スーパー北斗」を撮影してさっさと函館市内に戻り・・・。

 「ききよう幼稚園」に保存されている781系と50系客車を敷地外から撮影。

天候は回復しないばかりか朝に比べれば悪化した感すらあったものの、ふtp存在を思い出した戸井線の廃線跡を撮影しに行ってみました。

見事なもんです。…と言いたいのですが、このときの天候が最悪。元々先述したような細かい雨が降り続いていたのに加え、海沿いで台風上がりの低気圧に吹き込む風が吹き荒れシャワーのような状態。西を向いて撮影すれば何とかなるものの、東を向くと一瞬でビショビショ。撮影だけさっと済ませて車内に急ぎ戻る状態でした。こんな気候に曝されたらそりゃ風化も進みますわな…。

 続いて五稜郭駅へ。


 五稜郭駅に向かったのは、このネタのため。キハ183系スラントノーズ車による「北斗」です。全ての不運が報われる幸運。
 たまたま通りかかった函館駅前でホームの様子を窺ったら待機してたので大急ぎで来たのでした。どういう経緯で運転されたのかは全く不明ですが、この1カットで北海道に来た甲斐があったと思わせてくれるほどの収穫でした。

レンタカーを返却。ホームで785系300番台の「スーパー白鳥」などを撮影し、青森へと渡りました。

 ところで、今回の旅行で密かに狙っていた785系300番台。普段は週末ぐらいしかなされない増結運用ですが、この時期は繁忙期と言うこともあり平日も全編成8両で走っています。
 できれば先頭に立つ姿を撮影したかったのですが函館駅で撮影するのみとなりました。まあ、これはこれでいろいろ観察できたので良しとしましょう。それにしてももの凄い魔改造…。



駅レンタカーで車を借り、一路浪岡駅南の直線へ。直行すれば間に合う時間帯の「あけぼの」を撮影。

雨こそ降ってはいなかったものの、こちらでも厚い雲に覆われ露出は全く望めない状態。先の何枚かは補正しましたが、これは敢えて撮影時の状態で。ま、被写体ぶれを防止するために敢えて暗めの設定にはしましたが厳しい…。

 それでは21日。左堰〜奥内にて「はまなす」を撮影。有名な場所ですね。特に何の変哲もない正調編成ですが、それがいい。
 ちなみに一度蟹田付近まで行ったのですが、昨日のような大荒れの天気だったので上記の場所まで引き返しての撮影となりました。ちょっと南下しただけでずいぶんと天候が違います。
















津軽海峡線でいろいろ撮影を続けたかったのですが、天候が悪化してきたのでたまらず南下し撫牛子駅付近へ。「リゾートしらかみ・ブナ編成」は時間がギリギリで間に合わず後追いとなりましたがようやく初撮影です。


E751系「つがる」も撮影しておきました。


 同じく「くまげら編成」は撫牛子駅ホームで手堅く。これは以前にも青森駅で撮影したことはありましたがこのカメラでは初めてでした。


 新青森駅ホームにて、奥が「はやて40号」U9編成と手前が乗車した「はやぶさ6号」U2編成。時刻表をチェックしていないので1日に何回あるのかは分かりませんが、E5系も普通に並ぶようになっていました。と言うか、

 E5系の非常に長いノーズ部分を真横から撮影できるとか普通のレンズじゃあり得ません。10-22mmは今回の旅行も大活躍でした。それにしても本当に長い…。

 さて、誰かさんはTwitterで北海道に行くかどうか悩んでおられましたが、行ける時に行っておくのが吉。見たいモノが無くなってしまってからではどうにもできないですからね。

 私の今回の旅行も早晩無くなりそうなものをカメラに収めるというのが事の起こりでした。結果としては狙い通りに行ったもの、どうにも撮影できなかったもの、予想外の出会いなど悲喜こもごもでしたが、トータルで見れば満足のいく内容だったように思います。

 明日からまた仕事に戻りますが、次の旅も素敵な出会いと感動に期待せざるを得ません。
 そしてこんな体験を出来るからこそ、考えるより先に行動に移してしまった方が良いと思うのです。

 つまり何が言いたいかというと、グランクラス凄すぎ。JR東日本の本気を見ました。
 ドリンクサービスで日本酒に手を出してしまい、仙台から大宮の記憶が一切ありませんが、全てが素晴らしいと言えるサービス水準でした。きっと飛行機のファーストクラスもこんな感じなんでしょうな。

 今回の旅行では車でしか行けない地域にも出向いたので、各地のマンホールもいくらかは撮影できました。その中でも度肝を抜かれたのが北海道知内(しりうち)町の蓋。青函トンネルの北海道側ポータルを抱える同町ですが、まさかの485系。確かに青函トンネル開通時はコイツが闊歩していましたが、これには驚かされました。
 ちなみにR228の知内町境にはこれのカラー版が看板として設置されていますので、お越しの際は確認してみてください。ちゃんと485系が国鉄色に塗られております。

 さて、東京駅に戻って来ました。E1系との並びを撮影。


サンライズなどで帰宅しました。終わり。

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