2014年5月11日 越乃Shu*Kuraを堪能しながら首都圏へ

〇撮影&執筆:リン

 5月2日のこと。翌日の首都圏183系の撮影に向かうために福山駅に向かった際に、みどりの窓口でダメもとで聞いたところ1席だけ空いているとのことで確保した「ゆざわShu*kura」。
 先月下旬に能登まで、そして3日に首都圏に出向くという中でさらに遠征追加という猛烈な出費ですが、やはり最新鋭のジョイフルトレインは押さえておかねばならないということで迷いはありませんでした。

 それにしても福山に暮らしていながらHB-E300系「リゾートしらかみ」も速攻で撮影しましたし、妙なところのネタを回収している気がします。

 土曜日の仕事を早帰りで抜け、帰宅後すぐに荷物を背負って新幹線→サンダーバードと乗り継いで金沢に23時30分着。そのままホテルへ直行し、翌朝6時過ぎには再び金沢駅に舞い戻りました。話はここから。


 お目当ては「北越1号」だったので6時30分頃に駅に着いても良かったのですが、早くに目が覚めてしまい仕方なく駅に向かった次第。
 475系にしろ521系にしろ、来年春には様相が一変するのでいろいろと貴重な記録。とは言え、この521系3次車は当分見られるでしょうな…。


 惜別乗車を兼ねて選択した「北越1号」はR編成でした。いずれにしても今後485系に乗る機会はあるのか…?と思っていたら、直江津から高田に向かう新井行き普通列車が「くびき野」の送り込み485系でした。


 直江津から2駅、高田に到着。随分とお洒落な駅舎です。駅前通りも同じ意匠で作られているようで、なかなか好感が持てます。


 ただ、高田駅周辺を散策する間もなく「ゆざわShu*kura」が入線。
 早速乗り込んで車内を撮影して回ります。乗るだけなら直江津からでも充分なのですが、時間も取れて客も比較的少ない始発駅から乗車して撮影するのがベストです。

 ちなみにこの日は「越後上越 上杉おもてなし武将隊」の上杉謙信公と足軽の十吾郎が柏崎あたりまで乗車してました。日によって乗り込む武将がいたりいなかったりするようです。
 春日山駅を通過したあたりで車内を練り歩いていた足軽さんに声を掛けられ、「どちらからお見えですか?」の問いに堂々と「広島の福山から」と言い放ってあげました。5秒ほどリアクションに困っていた足軽さんごめんなさい。


 しらふでいたのは直江津まで。直江津発車直後にカウンターへ向かい、酒とおつまみを購入。以降、振る舞い酒や試飲分も含め、写真に写っているおちょこで8〜9杯分ほどの酒を越後湯沢までに消化することになります。だって旨いんだもの。
 写真のおつまみは「幻魚(げんげ)の天ぷら」。東北〜新潟あたりの日本海側で獲れる魚で、非常に脂がのっており美味。日本酒との相性が抜群でした。
 蔵元イベントでの試飲でいただいた純米吟醸酒が非常に美味しく、さらに2号車にずっといたこともあり試飲なのに3杯もいただいてしまったということもあり1本購入。さらに利き酒で一番美味しいと感じた銘柄も1本購入。この後の行程でずっと日本酒8合約2キロを手に持ったままあちこちうろつくことになりました。


 青海川あたりはまだそんなに呑み進んでおらず、停車中に反対側ホームまでダッシュするぐらいは余裕でした。


 2号車山側はこんな感じ。


 車体側面のロゴ。「米」の字ですね。「Shu」は酒、「Kura」は酒蔵、「*」は新潟の米、雪、花を表しているのだそう。
 沿線も快晴で景色も良く、旨い酒もあって3時間があっという間でした。この列車、かなり完成度が高いですよ。みまさかスローライフ列車を蹴ってこっちに来た甲斐がありました。みまさかも魅力的ですが。

 心ゆくまで堪能してきた「越乃Shu*Kura」。今度は車内を紹介していきましょう。


 一般客向けという位置づけになる3号車。長岡方向の先頭車です。


 広々としたリクライニングシートを4席9列配置。このあたりはHB-E300系「リゾートしらかみ」など他のリゾートトレインと同等の設備と言えそうです。


 運転席直後、改造前はデッキがあったあたりにはフリースペースとしてソファを配置。できれば小さくでもテーブルがあった方が良かったのでは…?


 イベントスペースの2号車。ジャズの生演奏や蔵元イベントと称して試飲が振る舞われるなどいろいろありました。まるで立ち飲み居酒屋。 信越本線内で海側となる側面は足下まで窓が拡大されています。一方、山側は酒蔵をイメージしてか敢えて窓が小さくなるようパネルがはめられています。


 サービスカウンター「蔵守〜Kuramori〜」。利き酒やおつまみを提供しています。おつまみは肉・魚・野菜と意外と豊富なラインナップ。ビールまでありました。当然、呑むなら日本酒ですが。


 1号車はびゅう専用ということもあり、入り口からサッと撮影だけ。多彩なシートが用意されている他、旅行商品らしく専用の料理も用意されているとかで、どうせ乗るなら少々割高でもこちらの方が良いのかもしれません。

 首都圏からなら直江津からの乗車とはなりますが日帰りも充分可能ですし、長野側からも同じく直江津で「妙高1号」から乗り継げるアクセスの良さ。来年春以降の運転区間が気になるところではありますが、これはいっぺん乗って…もとい、呑んでおくべきです。

越後湯沢駅にて681系「はくたか」との並び。北陸新幹線金沢開業前までの並びですね。


さて、越後湯沢から上越新幹線で大宮へ。と言っても何か用があるわけでもなく、完全に消化試合の様相。この頃はまだ酔いが抜けきっておらず、非常にしんどい間合いでした。大宮で新幹線の撮影を少々。



上手く朱鷺色のE4系や芋色のE3系にでも出くわせたらと思いましたが、そう上手く事が運ぶはずもなく。E7系は時刻表でグランクラスの有無を見れば分かるのですが、これはこれで時間が遅すぎるのでパスし次へ移動。


 日曜なので本気で貨物を狙うこともなく、でも安中貨物は撮影しておきたいよな…と思いつつ、「カシオペア」の撮影用に東十条に向かい、結局そこで安中貨物を撮影。真正面からじゃ意味ないですね。


 「カシオペア」はと言うとこんな仕上がり。到着がかなり後だったので良い場所がなく、ど真ん中に電柱が写ってしまう場所でしたが、やはりここは良いアングルですね。


 最後は常磐線北千住駅に移動



 76レを撮影。昔はEF81形でしたね。

 もの凄い勢いで新潟を掠める弾丸ツアーでしたが、乗る方で非常に充実した良い旅でした!新潟支社には頭が上がりませんな。

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