2014年12月10日・11日 北陸のJRを撮影する旅

〇12月11日

 ホテルの大浴場で疲れを癒し、23時就寝6時起床で始まった2日目。


 まずは南口側に回り、工事の進む富山駅の様子を撮影。現在は駅前まで富山地鉄軌道線が乗り入れていますが、これが北陸新幹線富山駅の高架真下まで乗り入れてくることになり、その延伸工事が行われています。


 上写真はゴムマットが敷かれていて分かりづらいですが、既にレールも架線も敷設済み。なかなか面白い配線になりそうな雰囲気です。

 7時頃に改札を抜け、駅構内へ。ここから怒濤の撮影タイムが2時間半にわたり続きます。


 が、その前に撮影すべき列車を確認。
 親切なことに富山駅ホームには金沢方面・糸魚川方面双方の使用車両を明記した張り紙があります。
 上写真は金沢方面。黄色が413系・青が475系・朝晩1本ずつの「足下表示なし」がキハ40系・白が521系です。
 金沢方面から来て富山止まりの列車が反映されていないとは言え、本当に少なくなりました。


 一方、こちらは糸魚川方面。こちらはご覧の通り、413系の運用が多数を占めている状況。ただ、475系はこちらでも朝晩2往復とかなり少ないです。…その割には今回結構見かけたような…?

 あとはこれに各列車の発着番線を考慮に入れておけば効率よく回れます。ただ、富山駅は跨線橋が1ヶ所しかない上に朝ラッシュ時間帯は非常に混雑しますので、ホーム間の移動の際は邪魔にならない行動を取るよう充分に心がけてください。
 と言うわけで、時系列順に一気に紹介します。


 531Mはいきなりのクハ455-701を含む特徴的な編成。


 426Mは平日の所定では475系+413系の6両編成ですが、475系同士での運転でした。しかも国鉄色編成。かなり色褪せていましたが、このまま廃車でしょうね…。


 426Mの撮影中、6番線に到着しすぐに発車していったキヤ141系。もう何度も撮影しているので全く動じず475系の撮影を続ける私でした。


 「北越1号」は前日の運用から引き続きT-13編成。6番線は富山駅では尤も撮影しづらいホームですが、「北越」なら撮影しない手はありません。


 524M。こちらは平日の所定で475系6両編成。


 高山本線847Dは珍しいことに6番線に到着します。先頭は下関総合車両所から長期貸出で来ているキハ120 22。転属かと思いましたが、手元の資料では今年4月現在でも下関に籍を置いているようです。
 ちなみに富山運転センターまでの職員輸送を兼ねているようでした。


 平日朝の富山駅では城端線から直通してくるキハ40系運用が2本見られます。1本目がこの1322Dで、折返し1430Dで高岡へ向かいます。
 城端・氷見線の車両の運用なのでラッピング車が来るかなと思っていたところ、中間ではあるものの高岡車両が連結されていました。


 3番線に到着した金沢行き「おはようエクスプレス」。富山で唯一見られる3両編成なので反対側ホームからの記録もアリです。


 とりあえず行き先表示は撮影しときました。


 先ほどの1340Dと425Mの並び。521系は1次車・2次車が集中的に富山地区に投入されているようで、225系タイプの顔を持つ3次車は富山近郊では見かけませんでした。


 撮影日は臨時列車での運転は無かったので油断していましたが、団体列車として定刻にやって来た「トワイライトエクスプレス」。せっかくなので、富山の駅名標を入れ込んで記録しておきました。


 413系の533Mと521系の428M。


 車内には多くの乗客がいたので車内に乗り込んでの撮影は自重しましたが、413系の譲渡車両は体質改善として手摺りの黄色化や転落防止幌の設置がなされています。
 旧型の背ずりの手摺りが黄色いのは何とも言えない光景です。というか、他の地区の体質改善車は大体が転換クロスシートに換装されているので、このタイプの手摺り自体がもう…。


 もう1本の城端線直通の1326D。こちらは回送として車庫に引き上げていくようです。
 城端から富山まで乗り換え無しというのは利便性が高そうですが、流石に経営分離後は難しそうな気がします。


 福井から来た「おはようエクスプレス」とも並びました。


 朝の531Mで黒部に向かった413系が530Mで戻ってきました。このまま金沢まで直通していきます。


 高山本線の列車はイマイチ本気で撮影していなかったのですが、たまにはということで車庫に引き上げていく回送列車ですが撮影しておきます。


 532Mの入線は敢えて流し撮りで。シャッター速度をちょっと速めにしたので顔で止まってくれました。


 さて、ここで貨物タイム。朝イチで乗り込めば高岡貨物行き、速星行き、二塚行きの3本のDE10形牽引貨物が狙えますが、これはその2本目となる速星行きの1090レ。2番線か3番線か分からなかったので、跨線橋から遠くにDE10が見えた時点で2番線と3番線の分岐器を目視で確認し、3番ホームに降りて撮影。こういう時に視力の良さが役に立ちます。
 本日の牽引はDE15形からの改造車。テールランプがちょっと離れた位置にあるのが外見上の特徴です。


 荷も少々特徴的で、編成後部に日産化学工業宛の希硝酸などを積載したタンクコンテナが連なっています。


 程なくして4081レが通過。元々下り貨物は6番線を通過するため狙いづらい上に、4番ホームから狙うと大体こんな感じで「しらさぎ6号」に被られるようです。


 537Mは2番線に20分以上停車しているので撮影し放題ですが、これにもう1両のクハ455形700番台である702を連結する編成が充当されていました。こちらは単色化を免れたようです。


 427Mで見送っていた北陸色475系6連が536Mで戻ってきました。両先頭車ともスカートなどに錆が浮き痛々しい状態です。本来ならこの後、二塚行きの3081レを撮影し高岡に行くつもりだったのですが、時間になっても来ないまま当初の予定通り10時ちょうどの434Mで高岡に向かいます。
まずは高岡に到着した直後に通過していく3097レ。
 二塚貨物とハシゴすると非常にギリギリな列車ですね。


 複数回数のEF81形の撮影チャンスがあった中で一番マトモだったのがこれ。とは言え、折からの雨で視界は霞み何とも残念な絵に。


 上り貨物の4076レはトップナンバーのEF510-1。
 高岡駅は上下本線の間に1本中線があるのでかなりサイド気味の構図になってしまいます。
 天気がよければ隣の西高岡駅での撮影も考えていましたが、こうも荒天では気も萎えてしまいます。


 ぶっちゃけ、後は後続の電車まで時間を潰すのみなので適当に城端線のキハ40形を撮影したり…


 車庫にいたハットリ君を遠目に眺めたり…




 かなり時間の近接している「北越3号」「北越2号」を相次いで撮影するなどして暇つぶし。R編成はどうも国鉄っぽさがなくて被写体として魅力を感じにくいんですよね…。

 ここで早めの昼食を確保するため一旦改札を出て、ついでに万葉線ホームへ。


 適当に撮影したので柵が前面に被ってしまいましたが、ちょうどドラえもん電車がいました。


 さらにありがたいことにちょうど発車時刻だったので、地下道を抜けて交差点の向かい側から発車するところを撮影しておきました。
 ドラえもんのラッピングが無くても青に赤帯だけで充分良いカラーリングだと思いますね。

 さて、高岡を離れ、津幡へ向かいます。


 ここで七尾線へと乗り継ぐのですが、ここでも撮影タイム。
 というか、津幡駅の上りホームからは北陸本線下り列車がかなり良い感じに撮影できます。相変わらずの天候でろくに撮影できませんが…。
 まずは「はくたか13号」。


 続いて「サンダーバード11号」。
 今度のダイヤ改正で方向転換がなされるとのことで、683系4000番台は貫通扉が準備工事かどうか程度の差ですが結構印象が違うのでいくらかは撮影しといた方が良いかもしれません。


 ここでの本命・1083レ。白昼堂々倶利伽羅峠を越えるEF81形の運用であり、この日は453号機という絶好の巡り合わせ…でしたが、肝心のところでAFが上手く遭わず撃沈。

 この場面に限らず、この後の撮影でもかなりピントが合わない現象に見舞われましたが、先日の「富士」撮影時に一度も失敗しなかったところを見ると、感度の上げすぎとか降雨とかそういうのがAF失敗の原因なのかも知れません。

 さて、1083レの続行でやって来る843Mに乗り込み、敷浪へ。


 列車密度が大して高くない七尾線内において、この時間帯は普通電車1本分の滞在でかなり効率よく撮影を進めることができます。

 まずは843Mと2駅先の羽咋で交換してきた「サンダーバード28号」が通過。


 続いて「サンダーバード28号」と隣の宝達駅で交換した「サンダーバード13号」も通過。
 敷浪駅は1線スルー化がなされており、金沢方面ホーム側が通過線となっているので交換しない列車はそちら側を通過していくものの、駅前後がカーブということで分岐器の速度制限がかけられています。おかげで撮影はかなり楽です。


 「サンダーバード13号」と羽咋で交換した848Mは「とうはくん」ラッピング車でした。車体が味気ない単色なだけにこういうラッピングは良いアクセントになります。…が、おおよそ半分が何らかのラッピングというのもなかなか。


 さて、848Mと免田で交換した「はくたか6号」がやって来ました。
 先ほどから敷浪を挟んで南北の近い駅で交換しながらやって来るので本当に効率がよくて助かります。


 停車中に「はくたか 和倉温泉」の表示を撮影。LEDが切れてしまうのは仕方ありません。


 1分半ほどで「しらさぎ12号」がやって来て…


 「はくたか6号」と交換。「しらさぎ12号」は停車せずそのままゆっくりと通過していきました。
 「はくたか」と「しらさぎ」の並びは北陸本線上でも見られますが、付属編成のみ同士での交換はここだけ。このカットが撮りたくてここまで来ました。


 発車前にもう一度撮影しておきます。


 後続の845Mで七尾を目指します。13時12分→14時23分の滞在で手軽に七尾線を味わわせていただきました。


 七尾到着に合わせて車内写真も撮影しておきました。
 この内装はまだ何とか下関の115系にも2両ほどいたような気がしますが、乗り心地はかなり良好です。


 さて、845Mからはのと鉄道の139Dに接続しているのですが、これが何と「花咲くいろは HOME SWEET HOME」ラッピング車。これ自体は珍しくないのですが、旅行立案の際に確認した時は一般車が運用入りしているはずだったのでここにいることに驚きました。
 一応帰宅後に確認したところ10日に運用変更となっていました。そら知らんわ。


 そのおかげで、元々狙う予定だったのと鉄道と「はくたか21号」の並びがよりのと鉄道らしい感じに仕上がりました。


 ひきつけてもう1枚。
 今回は一般車との並びを撮影して、「花咲くいろは」と北越急行車の並びは今後、休みが合った時に…と思っていただけに、あっさり目標達成です。


 停車中のカット。背景では何とも七尾駅らしさが出ないですね。やはり先ほどののと鉄道車との並びが一番です。


 「はくたか21号」の発車後、ラッピング車を見に行きました。
 が、それよりも気になったのはやたらと色が抜けたヘッドマーク。気のせいかなと思いましたが、過去の写真と見比べるとはっきり褪色していました。残念…。


 3番線から2番線に入換を済ませた、先ほど845Mで乗ってきたトップナンバー編成を撮影。こいつもいろいろ更新を受けているとは言え50年選手。JRで半世紀使われた近郊型車両ってかなり珍しいですね。


 140Dからは夕方ラッシュ運用として2両編成。奥の車両は「のとりあーな」ラッピング車ですが、いつものと鉄道に行く時は2両運用の片方か両方がラッピング車の場合なので、この2両編成は意外と新鮮です。

 140Dから接続する854Mで一気に金沢へ。


 ここでは純粋に乗り継ぎで30分ほど待たされるのでいろいろ撮影。
 まずは乗ってきた854Mと小松行き648M。


 「はくたか14号」は北越急行681系同士での9連での運用でした。何とか撮影に組み込めればと思いましたが、高岡で僅かに間に合わないなどの理由で断念しました。


 855MにはUFOのまち羽咋をPRするラッピング車が充当。


 普段七尾線の列車が発着する5番線には473Mがスタンバイ。本当に数少なくなった475系での運用です。


 8分先に発車していく「しらさぎ64号」。


 最後に、富山では見られなかった521系3次車を撮影して全行程終了。「サンダーバード40号」から新幹線を乗り継ぎ無事に帰宅しました。

 やっぱ計画を練ると効率が上がります。

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