■5月3日(所長番外編)
本日は広島へ帰省してきた親と入れ替わりに近い形で、松山へ旅行する親不孝な所長でございます。ちょっと後ろめたいものが・・・。ともあれ、広島港(宇品港)よりスーパージェットで松山観光港へ。

小学校高学年の頃、松山に住んでいたときにはよく利用していました。
松山観光港は、近年改築されたようで、私の記憶とはかけ離れたものに。
広島港共々、かつてのボロいイメージから一新されております。
さて、松山観光港から松山市中心部へは、今やリムジンバスが一般的のようですが、私は従来の連絡バスで伊予鉄高浜駅、そこから松山市駅方面へ向かいます。

高浜駅は、大正時代ごろの建築らしい。
地方私鉄のターミナル駅としての風格が漂っています。
一方、改札口は・・・と申しますと、このようICカードをタッチする方式になっておりました。ううむ、時代は変わっていきますね。
ところが、車両は変わらず元・京王電鉄の車両である800形。
それから、車庫のある古町駅へ行くと、こちらも元・京王電鉄の車両である700形が。この車両(旧5000系)、古さを感じさせない、いい車両ですね。
一方、変わらないといえばこちらも。
おそらく、かつての軽便鉄道時代の客車と思われるのですが(形式はハ31と車体に記されていました)
これも、私の子供の頃から放置されたまま。
よく朽ち果てないと、驚異でした。
さらに、こちらも放置中の300形。
そしてこちらも、ずっと放置中の600形。
まだ解体せず、10年も保管し続けるということは本当は保存したいけど・・・なかなか出来ない、ということなのでしょうか。
さて、歩いてJR松山駅へ。
意外にも、あまり子供の頃には来なかった場所なので、さほど懐かしさはありませんが、純粋に鉄活動に入ります(笑)。

ちなみに、夏目漱石の小説「坊ちゃん」誕生100年を祝い、この改札をはじめ、市内のいたるところで坊ちゃんやマドンナの格好をした男女が観光案内中でした。

・・・でも、夏目漱石の「坊ちゃん」って単純に言えば「道後温泉以外は、ろくな場所じゃないぜ、松山は!」という小説だったと思うんですけど・・・。
さて、早速EF65一般色と2000系試作車の組み合わせが。実は両車両とも初めての撮影でございます。
それから、松山名物。
特急「しおかぜ」「宇和海」同一ホーム乗り換え。
続いて、こちらは松山城。
・・・じゃなくて、松山市が造った総合公園。
なぜかヨーロッパの城風という・・・。
子供の頃、間違ってここの女子トイレに入ったなと、いらん記憶を思い出しました。
それから路面電車に乗り、伊予鉄道松山市駅方面へ。
乗車したのは超低床車両2100形。
なかなかの乗り心地で、場所によってはかなりスピードも出します。
そして、子規堂などを見学した後、松山城へ登城。
平山城という形態なので、あえてゼーゼーいいながら登ってみますと。

素晴らしい!
見事に天守閣は修理中でございました。

てなわけで、がっくりと肩を落とし、リフトを使って下山します。まあ、文化財保護のためには仕方が無い。
こちらは、その松山城のふもとにある近代建築、愛媛県庁(昭和4年築)。
堂々たる構えで、路面電車との組み合わせはよく登場します。
同じく、こちらも松山城のふもとにある近代建築、萬翠荘(大正11年築)。旧藩主、久松氏の別荘として建設されたもので、非常に豪華な造りです。
今度は、路面電車で道後温泉方面へ。
戦国大名、河野氏の居城であった湯築城へ。
こちら、私が子供の頃に発掘調査が行われていたのですが、その結果、「なかなか価値のある城なんだ」と、そこで初めて認識され、外堀で発見された遺構を元に、武家屋敷が復元されるなど、新たな観光スポットになっています。
それから、道後温泉駅と、坊ちゃん列車。
両方ともレプリカってのが、面白いですが(笑)。
そして有名な道後温泉本館。
残念ながら、ゆっくりと湯に使っている余裕のない所長は観光を続けます。てか、昼飯は伊予柑アイスクリーム1つ。。。
こちらは、道後温泉本館近くにある伊佐爾波(いさにわ)神社。戦国大名へと脱皮をした河野氏が、湯築城にやってきた際にその鎮守として移したといわれております。

そしてその社殿は、松山藩、松平家第三代藩主の松平(久松)定長が造らせたもの。回廊などとともに、重要な文化財です。

まだまだ観光を続け、ちょっと歩きますが石手寺へ。
正面入り口の楼門である二王門は国宝であります。
それから、かつて私が住んでいたい家や通っていた小学校、中学校を見て、懐かしみつつ、ちと足がガタガタになりながらJR松山駅へ。

ここから、キハ40系+キハ32形の3両編成にお世話になります。海岸線沿い、伊予長浜経由で伊予大洲駅へ。
特急などが通る内子経由と異なり、こちらは時間はかかりますが、このように風景は素晴らしゅうございます。

さて、今度は大洲市を観光です。