水星 (太陽に最も近い、月のような表面の惑星)
     (英語::Mercury/マーキュリー、ラテン語: Mercurius/メルクリウス)
●基本データ
太陽からの平均距離:5791万km
大きさ(赤道直径):2440km
地球との比較:大きさ・・・地球の5分の2、質量・・・0.05527倍、重さ・・・18分の1
平均密度:5.43g/cm3
公転周期:87.969日
自転周期:58.65日
衛星の数:0

●大きさ比較

水星〜火星

太陽〜海王星

●どんな構造?
 太陽に最も近い惑星で、月より少し大きい程度。半径約1800km、すなわち水星の半径の4分の3に当たる巨大な核をもちます。その内部は、マリナー10号の観測によって固有の磁場があり、液体の核がある可能性が示されています。

 また、質量の約70%が鉄やニッケルなどの金属、30%が二酸化ケイ素で構成されています。

●どんな気候?
 水星は太陽に最も近い惑星であることから、その光や熱の影響を地球の7倍も大きく受けます。昼は表面の温度が摂氏400度まで上昇する一方、大気がほとんどなく自転の周期がゆっくりであるため、夜は太陽の熱が殆ど奪われて摂氏マイナス160度にまで落ち込む、大変寒暖の差が激しい気候です。

●どんな地形?
 表面は月のように多数のクレーターがあり、カロリング盆地と命名された大きなクレーターは直径1300km、すなわち水星の直径の約4分の1というもの。さらに、水星はシワのように見える地形が表面全体に見られますが、これは高さ2kmを超える断崖「リンクル・リッジ」。水星誕生時に熱かった核が冷えて収縮したことによって形成された表面に表れた地形だと考えられています。