4.中国人民革命軍事博物館その1「第2次世界大戦中・戦後兵器編」

 続いて向かったのが、中国人民革命軍事博物館。初めての北京訪問にして、何とマニアックな・・・と我ながら思いますが、旧日本軍の戦車も見られるということで是非行きたいと考えていました。本館はシンメトリーのプランの中央部に尖塔を頂く典型的なスターリン様式。いかにも権威主義的なこの建築は、中国建国十周年を記念して建築された十大建築の一つだそうで、1959年に完成しました。

中国人民革命軍事博物館前の道路
 地下鉄も通っている中国人民革命軍事博物館前の道路は非常に広く、連接バスや車が数多く行き交います。

024型ミサイル艇
 1967年に制式採用され、1993年に現役を退いたもの。長さは27m、基準排水量は68tです。・・・と、展示兵器については現地の説明板を元に頑張って翻訳していますが、それほど自信が無いので参考程度に読んでください。

大砲
 1882(清・光緒8)年に製造された大砲。1900年の義和団事件(義和団の乱)の時に8カ国連合軍相手に使用された・・・ようなことが書いてありました。

東風2号ミサイル
1964年6月29日に発射に成功したミサイル。

90式75mm砲(野炮)
 1930年に日本で製造された大砲。旧日本軍の兵器を人民解放軍が接収した後、蒋介石が率いる国民党との戦いで大いに役立ったものが多かったようで、軍事博物館で良いポジションで展示されています。

41式75mmカノン砲
1912年に日本で製造されたカノン砲。

91式105mm榴(りゅう)弾砲
 1941年日本で製造。戦後は中国人民解放軍が使用し、国民党の軍勢を蹴散らしたことから「功臣砲」の称号を得ています。

97式中戦車改「新砲塔チハ」
 1937年に日本が製造した帝国陸軍の主力戦車。やはり人民解放軍が戦後に使用して国民党との戦いで活躍。「功臣号」の称号を得ています。ちなみに、「チ」は中戦車、「ハ」は設計順にイ、ロ、ハ・・・という意味。

92式105mmカノン砲
 1941年に日本が製造したもの。

殲撃五型(J−5)
ソ連が開発したMiG−17Fの中国ライセンス生産機。現地では輸出用名称のF−5と英訳されています。

殲撃六型(J−6)
ソ連が開発したMiG−19Sの中国ライセンス生産機。現地では輸出用名称のF−6と英訳されています。

殲撃七型(J−7)
ソ連が開発したMiG-21F-13をベースに製造された中国の戦闘機。現地では輸出用名称のF−7と英訳。

遠隔探査衛星 (中国製)
1975年11月11月26日に長征二号で打ち上げられた衛星。

殲撃八型(J−8)
MiG-21を国産化したJ−7戦闘機の大型化と改良を行ったもの。

FAV(高速攻撃車両)「猛士」 (中国製)
FAVとはFast Assault Vehicleのこと。この車は2006年、東風汽車が製造したもの。

紅旗二号ミサイル(中国製)
1966年に開発に成功したミサイル。

海鷹一号ミサイル (中国製)
中国が自主設計して開発した第1世代の近距離ミサイル。

74式火箭布雷車 (中国製)
 英語に訳すとpocket minelayer となるらしいですが・・・何と日本語に訳したものか。

70式130mm自走砲 (中国製)

63式装甲輸送車(中国製)

63式水陸両用戦車(中国製)

62式軽戦車(中国製)

ホール全景

59式中戦車(中国製)

整然と並んだ中国製の戦車たち

66式カノン152mm榴弾砲(中国製)

MiG−15(ソ連製)