(2)リスボン:ジェロニモス修道院とベレンの塔


カイス・ド・ソドレ駅
CP(旧ポルトガル国鉄)カスカイス線と、リスボン地下鉄 緑線の乗換駅です。ここから、今度はベレン地区に向けて移動します。



3150系
リスボンの近郊列車に使用されるCPの3150系。1959年に登場した古豪ですが、1998年から2002年にかけてリニューアルされ、内装を一新。リニューアル車は3250系とも称されます。




それでは列車を降りて、世界遺産「リスボンのジェロニモス修道院とベレンの塔」のエリアを見ていきます。

▽このエリアの地図




発見のモニュメント(エンリケ航海王子の没後500年記念碑)
大航海時代の偉人たちが勢ぞろいした記念碑。左からエンリケ航海王子(大航海時代初期に各地へ遠征した王族。カラベル船の模型を持っています)、マヌエル1世(ポルトガル王で、大航海時代の同国繁栄を築く)、ヴァスコ・ダ・ガマ(インド航路を発見)、ペドロ・アルヴァレス・カブラル(ブラジルを発見)、フェルディナンド・マゼラン(世界一周)です。


ベレンの塔 【世界遺産】
1520年築。マヌエル1世が、ヴァスコ・ダ・ガマの世界一周の偉業を記念して造らせたテージョ川沿いの要塞。イスラム風の影響を受けたり、海草やロープ、鎖、貝殻、天球儀のデザインが取り入れられたマヌエル様式であるのが特徴です。地下には潮の満ち引きの影響を受ける水牢が設けられ、政変のたびに政敵が投獄されたとか。

F400 ルジタニアのモニュメント
ベレンの塔近くには、水上複葉機のモニュメントまで。もちろん大航海時代のものではなく、1922年にリスボン〜リオ・デ・ジャネイロ(ブラジル)間の飛行を成し遂げたF400 ルジタニア。


ジェロニモス修道院 【世界遺産】
左側は海洋博物館として使用。エンリケ航海王子の業績と、ヴァスコ・ダ・ガマによるインド航路開拓を称えるとともに、今後の人々の航海の安全を祈願し、マヌエル1世が1502年に建築を開始させたもの。


ジェロニモス修道院 【世界遺産】
1551年に聖堂内部や回廊などが完成しますが、最終的な完成したのは19世紀。なお、マヌエル1世とヴァスコ・ダ・ガマは、ここに眠っています。
さて、ド迫力のカラーリングとなっているLRTを横目に・・・。



パスティス・デ・ベレン
ジェロニモス修道院のすぐ横にある、こちらのお店へ。カフェも併設されていますが、何のお店かと申しますと・・・。

パスティス・デ・ベレン
ポルトガルを代表するお菓子で、エッグタルトの元祖である「パスティス・デ・ナタ」の名店です。この店では店名と同じ「パスティス・デ・ベレン」という商品名で販売しています。


最新型に交じって、クラシックな路面電車も現役。



旧型も様々な塗装が存在しているようです。



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