世界遺産、イタリアの首都ローマのフォロ・ロマーノ。
フォロとは広場(英語のフォーラムの語源)、すなわちローマ市民の広場を意味する場所で、紀元前6世紀頃から、ローマが実質的に都としての地位を失う3世紀末頃まで、古代ローマの中心部として数々の歴史を刻んできた場所です。元老院があったほか、定期的に民会も開催されていました。
現在、その繁栄の跡が僅かに見られる風景は、ユリウス=カエサルが改造に着手し、オクタヴィアヌスこと初代皇帝アウグストゥスが受け継いで一新させたものがベース。それに、この後の歴代皇帝たちが自らの権力を後世に誇示すべく、様々な建築が造られています。
しかしローマ帝国が東西に分離し、西ローマ帝国の首都がラヴェンダとされると、略奪に遭うようになり、そして西ローマ帝国滅亡とともに、次第に土砂の下に埋もれていきました。
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