2.アムステルダム散策


 12月28日。この日はアムステルダム市内を探訪します。アムステルダム中央駅は1889年に完成した赤レンガの駅舎で、建築家のカイペルスとファン・ヘイトの設計。アムステル川の河口に人口の島を築き、8687本もの杭を打って約5年の歳月をかけて完成しました。駅舎の北側はアイ湾と呼ばれる広々とした水辺になっており、北海運河につながっています。

 ちなみにアムステルダムは、13世紀にアムステル川の河口にダムを造って川をせき止め、町を造ったのが始まりで、地名もこれに由来します。


 アムステルダム中央駅を別角度から。ちなみに日の出は午前8時50分ごろ。我々の行動開始もこの時刻に合わせましたが、まだ明るくはないですねえ。


 ところで我々が宿泊したイビスホテルは、何とこんな場所にあります。一部がアムステルダム中央駅のホームの上に、ハの字型の土台を造って建てられており、まさにこの部分で宿泊しました。ちなみに、イビスホテルはヨーロッパを中心に世界的に展開するビジネスホテルで、東横インのような雰囲気ですね。我々が宿泊した部屋の場合、トイレとシャワー室がガラスドアで仕切られていたのが有難かったです。


 さて、アムステルダム中央駅に話を戻しまして、中央駅の正面玄関の左右に1箇所ずつ、路面電車の停留所があり、続々と発車していきます。


 市内のあちこちに路面電車網を形成していますが、我々が見かけた車両は2種類程度でした。


 全て連接車で、なんだか広島に来たような気分?


 アムステルダム中央駅と路面電車。


 さて、まずはアムステルダム中央駅の東側を歩いてみましょう。さっそく見えてくるのが、聖ニコラス教会。1887年に送検されたもので、ネオ・ルネサンス様式で建てられています。内部を見学・・・と思ったら、公開は午前11時からということで断念。別の日に行こうと思っていたのですが、結局行く機会はありませんでした。


 引き続き駅の東側へ。さすが、運河の町アムステルダム。このような風景といきなりご対面です。一方、写真左手に見えるように自転車が沢山止まっています。アムステルダム中央駅前という一等地にも立体駐輪場があり、満杯状態でしたが、駐輪場の確保が大変なようです。


 こちらは涙の塔。1480年に建造された要塞の名残で、名称は航海に出る男たちを、女性がここで見送った時に流す涙に由来します。なお、1609年にここから出向したヘンリー・ハドソンが、現在のニューヨークを発見したことから、それを記念したレリーフが貼り付けられています。ちなみに、ニューヨークのハドソン川の名前は彼に由来。


 周辺の風景。


 アムステルダム中央駅の遠景を改めて撮影。


 続いて、アムステルダム中央駅の正面へ戻り、ダムラック通りを南下していきます。


 路面電車は次々と発車。


 ダムラック通りでは地下鉄北南線の建設が進んでおり(ウィキでは2013年春開業と書いていましたが、まだのようですね・・・)、若干ごちゃごちゃした雰囲気。そういえば、今回の旅行ではアムステルダムの地下鉄は全く乗らなかったのが、ちょっと心残りです。


 またまたアムステルダム中央駅を。


 ダムラック通りの西側歩道。クリスマスから新年にかけての恒例のようですが、木製の屋台が建ち並んでいました。夜になると、色々と販売しています。


 こちらは旧証券取引所の裏側。1903年の建築で、オランダ近代建築の父と呼ばれるヘンドリック・ベルラーの設計です。現在は、オランダフィルハーモニー管弦楽団の本拠地として使用されています。


 こちらはアムステルダム中央駅方向から見た、証券取引所の裏側。なかなか起伏に富み、重厚な建物ですね。


 続いて、旧証券取引所の東側へ。


 旧教会に到着します。アムステルダム各地で見かける、尖塔が印象的な教会たちの1つで、この旧教会は13世紀にアムステルダム誕生と同時に建てられた木造の教会を起源とし、14世紀にほぼ現在の姿になりました。

 時間が早すぎたようで、やはりオープンしていなかったのが残念・・・。


 旧教会遠景。う〜ん、大きい!

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