Mr.Sのスロヴェニア紀行’17:クラーニ
リュブリャナから北西約25qにある、ゴレンスカ地方の中心都市「クラーニ」。スロヴェニアで人口第4位(3位とも僅差)・・・と云っても、2015年統計で38,000人弱。
サヴァ川右岸に位置し、古くから交通の要衝として栄えてきました。現在も空港、高速道路、鉄道が近く、交通の便が良いことから工業地帯として発展しているとか。その一方で、保存状態の良い旧市街が残っていおり閑静な・・・というか、人通りが少ない。
では、クラーニ駅から橋を渡って市街地へ入ります。
〇地図
橋を渡ってから、丘の上の旧市街へ。丘の上に、旧市街を囲っていた城壁とキズルシュタイン城が見えます。
旧市街の路地。
外壁を塗装していたり、写真を展示していたりする通りもありました。猫カフェらしき建物も。小さく、静かな街です。
16〜17世紀に建てられたタウンホール。現在はゴレンスカ博物館として、近代よりも前の歴史・民俗展示をしています。
なお、タウンホール内に埋葬されたらしい人々が発掘されており、上の写真で、床のガラス張りになっている部分は、その遺骨が見えるようになっています。
聖カンティアヌス教会。14世紀に建てられた教会ですが、周辺から多数の埋葬者が見つかっています。
右上の解説板のオレンジ、グレーの点が埋葬者。
教会の隣にはカタコンベが見つかっており、公開されています。
旧市街の西端にあるキズルシュタイン城。16世紀中盤に建てられてから増改築を繰り返してきました。
写真右手が城壁。城壁に隣接した砦が拡張・改築され、現在の城になっています。
内部は博物館になっており、展示はカタコンベからの発掘品、伝統衣装・家具・生活用具、近現代資料と多彩。
スロヴェニアの国民的詩人フランツェ・プレシューレン(1800ー1849年)が晩年に住んだことから、その名前を取った劇場があります。
プレシューレンの没した家。博物館になっている。