(4)マリーナ・ベイ・サンズ


 さて、マーライオンなどがいることでお馴染みのマリーナ湾にやってきました。高層ビルもこの通り建ち並び、そして今も次々と開発が進められています。日本の大手ゼネコンも手がけているようで、また地下鉄の新路線の建設も進んでいるようでした。


 そして写真右手に見えてきました!マリーナ・ベイ・サンズです。まだ午後1時前ですが、荷物が重いので早めにチェックインをしたいと思います。


 マリーナ・ベイ・サンズに入る前に、その前に広がる商業施設を通っていきます。いきなり、ケンタウルスの像がお出迎え。


 こちらが商業施設「ザ・ショップス・アット・マリーナ・ベイ・サンズ」。かなり大規模な商業施設で、写真に写っているのはほんの一部。ただし、基本的にブランド物のショップが多く、私にはあまり関係が無いですねえ。それはともかく、吹き抜けは凄い。


 運河にゴンドラまであるのですから、何ともはや。すげぇ。


 さあ、そして商業施設を抜けていよいよ「マリーナ・ベイ・サンズ」に入ります。早速、チェックインをするのですが、やはり事前に旅行代理店発行(私の場合は楽天トラベル)の予約証明書を渡すだけではチェックインは終わらず、英語でやり取りすることに。

 昨年のイギリス旅行では、秩父路号所員に全てを任せて敵前逃亡をした私でしたが、一昨年の香港旅行以来、久しぶりに本格的に英語で会話をする羽目になりました。以下、こんなやり取りをしたよという話。
フロントA「当ホテルを利用するのは初めてですか?」
私「(意味を逆に聞き違えて)いいえ。」
フロントA「(コンピューターで顧客情報を検索しながら)・・・?? 本当に以前に利用されたことがあります?」
私「(しばし何を言っているのか理解できず)いいえ。」
フロントA「OK。パスポートを出してください」
私「はい」
フロントA「予約の際に使用したクレジットカードを出してください」
私「はい」
フロント「ベッドは1つが良いですか?それとも2つが良いですか?」
私「2つでお願いします!」
(氷川副所長曰く、同性愛に理解がある国なんだなあと。個人的に男と何が楽しくて1つのベッドか、という感じなので御免ですが、とにかく「セパレート」という単語だけはハッキリ聞き取りました。

・・・などというやり取りが続き、ようやく・・・。

フロント「こちらがホテルの部屋に入るカードキーです。あsらfじゃえfじゃせfじゃおえfじゃえふぁじょえ(ここから先、言っている意味がわからず)」

 というわけで、カードキーと台紙を渡されます。台紙には何やら右上に妙なアルファベットが。これが部屋の番号かと思ったのですが、3棟あるホテル棟のうち、どの棟なのか不明。そして、やっぱり部屋番号とは思えない。

 そう言えば、フロントのよく解らない英語の中に、隣のフロントで受付を・・・みたいなことを言われたので、一応コンシェルジュに英語で確認の上で、隣のフロントでカードキーと台紙を見せて、再確認することになりました。

私「部屋番号を知りたいのですが」
フロントB「チェックインですか?」
私「・・・はぁ」
フロントB「あら?チェックインはお済のようですよ、お客様」
私「ですから、部屋の番号を知りたいんです」
フロントB「・・・?」

 もしかして、私が何か凄く初歩的な確認ミスをしているのでは?という気になってきましたが、ここで救世主が登場。
 なんとフロントの中に、偶然日本人スタッフがいたのです。

フロントC「お客様、何かお困りですか?」
私「ルームキーと台紙を渡されたのですが、台紙によく解らないアルファベットが書かれているだけで、どこの棟のどの部屋番号か解らないんです」
フロントC「大変申し訳ありません。お部屋の準備が整っておりませんので、午後3時に再びフロントにお越しください。その際に、部屋番号をお教えします。」

 こうして、ようやく問題が解決しました。ということで、このホテルに泊まる場合は、午後3時以降にチェックインしましょう。さすがに、私たちが来たのが早すぎたようで。それにしても、疲れた。


 このため、時間調整も兼ねてシティーホール周辺を散策しますが、このコーナーでは先にマリーナ・ベイ・サンズの様子をご紹介したいと思います。まず、こちらが私と副所長が宿泊した部屋。おお〜、なかなかの広さですね。


 浴室、洗面台もご覧の通りで、広いですねえ。洗面台は2つあります。
 これで1泊約3万円(つまり1人当たり1万5000円)なら十分です。


 問題は部屋からの眺めでして、造成中のガーデンズ・バイ・ザ・ベイに、所狭しと停泊中の貨物船。まあしかし、こうやって写真にしてみると、それほど気にならない!?

 気になるのはカードキー。エレベーターに乗るとき、カードキーを入れて、すぐに抜いてから階を選択しないといけないのですが、そんな説明はフロントでは一切無し。カードを入れたままボタンを押して反応無し、カードをゆっくり入れて、ゆっくり抜いて、ボタンを押しても反応無し。てっきり、我々が田舎者だからか?と思いましたが、どの宿泊客も国籍問わず悪戦苦闘状態で、これはエレベーターの設計側が不親切だと思います。

 まさか日本製!?と思いましたがメーカー表示は一切なし。きっと、お隣の国の製品だろうと勝手に解釈します。

 宿泊したのは21階でした。そして、21階の共用廊下から下は吹き抜けになっており、1階が見渡せます。
 ・・・震えが足に・・・(笑)。


 さて、このホテル最大の特徴が、最高部で高さ194m、55階建てのホテル3棟の上を、プールで連結していること(57階扱いのようです)。見た目が面白いだけでなく、これで3棟の建物が安定する建築的な技術でもあるようで・・・。また、手前のハスの花のような施設はミュージアム。

 マリーナ・ベイ・サンズ本体と同じく、世界的な建築家であるモシェ・サフディー氏によるデザインです。


 さて、もちろんプールを見ないわけには行きません。
 この日の夕方、夜、翌朝の3回行ってみました。まず最初の夕方は様子見で、水着は持たず、カメラも持たずの状態で突撃し、突如として猛烈な雨に襲われて退散したので、写真は夜景からご紹介しましょう。


 いかにもリゾートって感じ!
 そもそも、この風景が見たくて宿泊先に選んだだけに、これは大満足です。ちなみに、入口でカードキーの提示を求められますので、宿泊者以外はプールには入れません。代わりに、有料の展望デッキがあります。


 まるで落下しそうな、この雰囲気。これは凄いですよ〜。ちなみに、冬でも日中は30度近いシンガポールですが、さすがに夜は多少冷え込み、さらに風もあるので、私はプールに入るも早々に退散。氷川副所長は問題なくプールに入り続けておられました。この差は一体!?

 ちなみに水着には部屋で着替えて、バスローブを着てプールに行くことになります。


 こちらがプールから撮影したシンガポールの夜景。あんた、プールの中に一眼レフを持っていったのですか、と笑われそうですが、実はプール内に2箇所、お立ち台がありまして、足の甲ぐらいまで水に漬かるだけで歩ける場所があります。

 よく見ると1枚上の写真、人が立っている場所があるのが解るかと思います。
 また、プールとは反対側に泡風呂もありまして、シンガポールの夜景を見ながら温泉に入れるという、なんとも贅沢な行為を味わえました。これは完全に予想外で、すっかり体も温まり、気分爽快です。


 さて、今度は翌朝の撮影分より。氷川副所長は再び泳がれていますが、私は昨日の寒さが身にこたえたので、あくまで撮影に徹します(情けない・・・)。まず、昼のほうがよく解るこの水が地上に落下するかのごとくの風景。


 種を明かせば、このような構造になっていまして、水の落下先を確保すると共に、人間が地上真っ逆さまに落下しないよう、安全対策も施されています。日本の場合、こういうのを建築しようとしたら、建築基準法上でどうなのかしら?


 プールからの眺め。


 シンガポールを代表する植民地時代の建築や、マーライオンなどが見えます。


 豪快な欧米人。子供を空高く放り投げます。赤ん坊ならともかく、こりゃ、筋力が無いとなかなか出来ないですよ。


 朝ですが、人はぱらぱらいらっしゃいます。


 プールの後ろは通路。


 さて、お名残惜しいですが次の目的地へ向かいことにし、チェックアウトを済ませました。ちょっと戸惑ったり、カードキーに不満があったりしましたが、総合的に大満足のホテルでした。お勧めですね〜。


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