台湾高速鉄路(新幹線)徹底紹介

 旅行記といいながら、今回は台湾新幹線に乗ろうというためだけに(爆)台湾へ行って来た様なものなので、台湾新幹線について徹底的に紹介したいと思います。
 とはいえ・・・今回の旅行では相も変わらず時間的な制約が多かったため、台中以南には足を伸ばしておりません。これを前提に紹介しているという点をご了解くださいませ。

○台湾新幹線の切符を買おう!!

 新幹線に乗る以上、切符を確保しなければなりません。
 桃園駅に到着した後、早速切符を確保しようと思いましたが・・・ここですったもんだの事態となり、デューク所員はやくもパニックに陥っております(爆)。

高鉄桃園駅
 今回の喜劇の舞台となった高鉄桃園駅。ちなみに、台鉄の桃園駅からは相当離れています。

桃園駅駅周辺の様子
 まあ・・・見ての通りということです。
 私は自慢じゃありませんが、中国語がまったくできません。まったくです。
 そんな人の強い味方が自動券売機。タッチパネル方式で、とりあえず、指示通りに進めていけば切符が買えるはず・・・でした。事前の調査でそこまでは確認していました。したがって桃園駅に到着したらすぐに自動券売機に向かい、一番右側の券売機でレッツチャレンジ・・・ということになったのですが、思わぬ落とし穴が。
 なんと現金不可!!現金使用できるって書いてあったのに!!(註:隣の2台では現金での購入ができます)
 これですっかりパニックに陥ったデューク所員。隣2台の状況も確認しないまま、嫌々ながら窓口へ向かいます(今にして思えば余程焦っていたのですなぁ・・・クレジットカード使えばそれで終わりなのに)。
 何が嫌かって、窓口で買う以上、何かしら話さないとだめなわけで・・・相手の言っていることがまったくわからないので切符が買えるのかどうかすら不安でした。
 とりあえず「桃園→台中 15:41(商務)」と書きなぐったメモを渡しましたが、案の定、中国語はまったくわからず・・・。窓口のお姉さん、途中から私が日本人だとわかったのか英語に切り替えてくれたおかけで、なんとか意思疎通ができるように・・・。
 なんとか、切符は購入できたのですが、渡された切符を見て、慌てすぎていたのかとんでもないミスをしていることに気づきました・・・。ちなみに、購入した時間は14時頃・・・・。間違えて1本後の切符を購入してしまいました!!
 まあ・・・いいんですけどね。

 ところで、台湾新幹線のクラスについて簡単に見ておきましょう。切符を買うときに必要な知識となりますので。
 まず指定席(對號座)か自由席(非對號座)かということになるのですが、残念ながら自由席はありません(にもかかわらず、自由席の選択項目があるのが不思議)。
 で、指定席の中で普通車(標準)かビジネスクラス(商務)かという選択が出てきます。ビジネスクラスというのはグリーン車だと思えば間違いありません。
自動券売機
 桃園駅にはこの3台ワンセットになった自動券売機が4セットあります。この自動券売機で使用できるのは現金・クレジットカード・銀行のキャッシュカードですが、注意して欲しいのは一番右の券売機。なんと現金使用不可です。現金で購入する場合は他の2台を利用しましょう・・・。
窓口
 日本で言えば「みどりの窓口」ですね。列は2つあって、左側が前売り、右側が当日です。中国語がわからないのであれば、とりあえず、筆談を覚悟の上で乗車区間・乗車時間・乗車クラスをメモしたものを渡すのが良いでしょう。
実際の切符
 乗車日付の隣の「417車次」というのは列車名です。日本で言う「のぞみ417号」程度の意味合いでしょう。
 行先と時間の下の「商務〜」というのが乗車クラスで、この場合グリーン車ということになります。そしてその隣が号車と席番で、6号車の12A席と。
 その下は金額と購入方法、適用料金です。
切符の反対側
 こちらが裏と思いがちですが、自動改札機に通す場合はこちらを上にしないとエラーとなりますので要注意!
 切符を購入した後、時間がえらく余ってしまったのですが、駅周辺は何もないので、駅の中でしばらく時間を潰します。ちなみに、桃園駅の中にはセブンイレブンとモスバーガーがあるのですが、どちらも日本語があちこちに見えるんですけど〜。
 馬鹿な買い物をしてしまったりもしたのですが(下記参照)、時間が余って仕方ないので、ホームで休んでいようかと思ったら、なんと・・・列車出発の30分前にならないと改札を通ることができないことが判明・・・。なんなんだ・・・この縛りは(ちなみに後でわかったことですが、桃園はまだゆるい方)。

電光掲示板
 1時間に一本だし、大して必要性を感じないんですけど

自動改札機
 ここともう一箇所あります。
 列車出発の30分前にならないと改札の中に入れません。それから、切符をいれて、その切符を取らないとバーが開きません・・・。慣れないとかなり焦ります。

注意書き
 ・禁煙です。
 ・黄色い線の内側で待ちましょう。
 ・車内では静かにしてね。
 ・全席指定席ですよん。
 ・車内を綺麗に。
 ・危険物の持ち込み厳禁
 ・・・・・相当意訳してますが・・・。黄色い線と車内で静かにについてはいずれ取り上げることもあるかと・・・。


KATO製の700T(Nゲージ)
 駅のセブンイレブンで発見。ついつい・・・購入。950元。結構いい値段。
 日本でも売られているとかいないとか・・・よくわかりませんが。
 ちなみに4両セットのものが販売されている模様。聞いたところによると日本では未発売だとか。
 それよりも、ずっと気になっていたのは「通車紀念」・・・「記念」??

○台湾新幹線に乗ろう!!

 さて、切符を購入して発車の30分前になったら改札を通ってホームへ向かいましょう。

(改札内コンコース)
 改札を通ってエスカレーターで降りると待合室のようなコンコースに着きます。ここにはベンチなどがあり、セブンイレブンもあります。

ホーム
 待合所から下ると、ホーム。線路をはさんで反対側の壁の向こうに通過線があります。ホームからではなーんにも見えません。
 さて・・・ホームに下りたら気をつけて欲しいのは黄色い線の内側で待ちましょうという決まり。
 JR西日本が結構うるさいことで有名ですが、はっきり言ってそれをはるかに上回るほど厳しいです。1歩でも踏み込もうものなら、速攻注意されます。多分転落防止柵がないからだとは思うのですが、人間業とは思えない監視の仕方です・・・。

417号列車
 予約していた列車が到着しました。見るからに東海道山陽新幹線の700系ですな。

客室のドアボタン
 日本の新幹線とは違い、ドアボタンを押すと客室のドアが開きます。日本の新幹線だとセンサーで開くため、人がいたりするとずっとしまらないということがありますが、そういう弊害はありませんね。
 ただし・・・このボタンの効きの悪いこと・・・。普通に押しただけじゃ開かない場合があって、台湾の方もかなり手荒な押し方をしている人もいました・・・。
 ちなみに、車両のドアは半自動ドアだったりします。半自動用のボタンがあるのでおやっと思っていたのですが・・・(うわさによると夏場だけ使用するらしいです。日本の半自動設備といえば冬場の必需品ですが(笑))。

商務車(グリーン車)車内
 今回はネタのために商務車(グリーン車)に乗車します。グリーン車といっているのは意訳で、ビジネスクラスというべきなんですが。ちなみに、普通車の乗客はこの車両に入ることはできません(飛行機と一緒)。日本よりもかなり徹底しています。
 サービス自体は日本の東海道新幹線と同じですかね。おしぼり出てくるし。シートにはパソコン用の電源がついていました。

背面テーブルの車内設備の案内
 基本的に700系のものと同じような感じです。
 ちなみに背面テーブルの重量制限も10kg。ただし、日本と決定的に違っていたのは携帯電話の扱いですね。
 マナーモードにしてね・・・というのは同じなのですが、通話については「車内で通話する場合は静かに話してね」と書かれています。どうやらデッキまで行く必要はないようで・・・。
 と・・・いうわけで、台中まで快適なひと時を過ごします。途中で検札が入りましたが・・・。