FS ETR600電車


こちらはトレニタニアのETR600。 
(写真:ヴェネツィア・サンタ・ルチーア駅/撮影:裏辺金好)

●基本データ

デビュー年:2006年 (*営業運転開始は2008年から)
保有会社:FS(トレニタリア)、スイス国鉄(ETR610のみ)
最高速度:250 km/h(営業運転上の速度)、275 km/h(設計上の速度)

●解説

 ペンドリーノの第3世代の車両として、フランスのアルストム社が製造した電車方式の振り子式高速鉄道車両。ETR485とともに"Frecciargento(フレッチャアルジェント=銀の矢)の愛称を持ち、制御装置はVVVFインバータ制御(IGBT素子)である。2008年12月のダイヤ改正で、ミラノ〜ボローニャ間の高速新線が開業したことにより、運転を開始した。

 また、派生型としてETR610が存在。これは、スイス・イタリア間を結ぶ国際列車チザルピーノ向けの車両で、スイス連邦鉄道とトレニタリアが共同出資したチザルピーノ社が保有。2009年より運転を開始したが、同年12月13日にチザルピーノ社は運転を終了。車両はトレニタリア、スイス国鉄に分配されて使用され、トレタニアが運用する車両は既存のETR600と同様の塗装に塗られている。

 なお、レンフェ(スペイン国鉄)の114系電車、中国鉄路高速のCRH5型電車も同型車両である。
(解説&撮影:裏辺金好)

●動画


ローマ・テルミニ駅を発車するETR610。
(撮影:裏辺金好)

●ETR610


現在はETR600と同じ塗装になったトレタニアのETR610。
(写真:ローマ・テルミニ駅/撮影:裏辺金好)

側面の形式ロゴが「610」となっており、見分けるのは容易。
(写真:ローマ・テルミニ駅/撮影:裏辺金好)

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