ロンドン/ドックランズ・ライト鉄道〜イギリス〜


○解説

 1980年代後半にロンドン東部のドックランズ地域の再開発が始まり、それと同時期に1987年にドックランズ・ライト鉄道(Docklands Light Railway, 以下DLR)が開通した。この鉄道は広い意味でのLRTといえるものである。

 ドックランズ地域は今となってはHSBCなどの世界最大級の金融業が本社を置くほどの立派な商業地帯で、他にもCitigroupやBarclaysなども支店を構えている。それらの企業の会社員の足となるのがこのDLRだ。

 DLRも最初は小規模だったが、路線の新設、延長を続け、今ではロンドン東部の広域を治めている。使用車両も20数年間変わらず、一度塗装変更をしただけだったが、2009年には新型車両(下写真)を導入。

 電化システムは第3軌条方式で、車両は固定2両編成。4両として普段運用されている。運転システムは日本の「ゆりかもめ」と同様、全自動の無人運転になっていて、運転席もなく、運よく最前列に座れたら、運転士気分を味わえる。

 路線は一部の地下区間を除き、ほとんど高架化されていて、駅もほとんどがバリアフリーである。しかし集金方法がトラムリンクと同じく信用乗車方式なため、不正乗車の増加が疑われているとのこと・・・。
(解説&撮影:秩父路号)

●ギャラリー


DLRの新型車両。これから旧式の車両を徐々に置き換えていく予定です。

DLRの車両の旧塗装、Bank駅にて

駅舎は比較的新しいものが多い

ポプラ駅近くにある車両基地

ホームから見える金融業の高層ビル。写真右の三角屋根のビルの高さは235mで、ロンドンで一番高い建築物である。通称カナリー・ワーフ・タワー

DLRの車内

最前列からは運転士気分を味わえる

Pudding Mill Lane駅に停車中のDLR

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