ミュンヘンのSバーン〜ドイツ〜


○解説

 ドイツでの鉄道の関係は、ICE > 国鉄 > Sバーン > Uバーン(地下鉄)> 路面電車となっており、一般的にSバーン(S-Bahn)は街中と郊外を結ぶ列車として活躍している。
 日本でSバーンに近いものは、東京で言えばJR東海道本線に対するJR京浜東北線のような関係、大坂で言えばJR京都線(東海道本線)の新快速に対する各駅停車のような関係といったところ。国鉄の子会社として運行されている。

 Sバーンはドイツ国内ではミュンヘンの他にベルリンはもちろん、ハンブルグ、ドレスデン、ライプツィヒ等の都市にも存在する。またドイツだけでなく、オーストリアやスイスなどのドイツ語圏にも広まっている。
 多くのSバーンの特徴は地図を見れば一目瞭然。郊外に散らばっていた路線が市内に近づくと、一束に集まり大幹線となる。おかげで幹線上の駅では列車が2分毎に到着するが、郊外の駅では20分毎というアンバランスさが問題・・・。さらに幹線での運行密度が非常に高いため、ほんの少しの遅延が大きく響く。

 さて、ミュンヘンのSバーンはオリンピック開催に伴い、1972年に運行開始した。S1、S2、S4〜S8、S20、S27、Aの10系統の路線があり、殆どの路線では423形電車(Baureihe 423)を使用する。
 ただしA系統は非電化で、628形気動車(Baureihe 628)を使用。いずれも1編成4連固定(連接台車使用)で、ラッシュ時には3編成つなげて12連に増結するのが特徴。また空港アクセスにも使われており、S1、S8系統はミュンヘン国際空港に乗り入れている。
 上写真はマリエン・プラッツ駅に停車中の423形。
 (解説&撮影:秩父路号)

●ギャラリー


上の丸い緑地に白いSがSバーンのシンボル。下のほうはUバーン。

イサートール駅で撮影。


ロッフハム駅の早朝。線路上には雪が。


中央駅で撮影。ここでは混雑解消のため、左乗り右降り方式を使っている。


連接台車のため、車両のなかが筒抜け状態。4連の端から端まで見渡せる。

車内の座席。2+2の固定式。

中央駅の標識。

列車案内表示その1。

列車案内表示その2。

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