マニアックな日本史用語集
担当:裏辺金好

○はじめに


 特に私立の大学入試では、選択肢の中に「エッ?この人誰?、これ何の条約」みたいなのが出てきます。こんなものに惑わされないよう、ここでしっかりとツボを押さえておきましょう。なお、近現代史の人々には要注意です。しかし、こんな勉強法、実は私は嫌いです。これが歴史離れを加速させていると、どうして解らないのか、大学は!!でも、仕方がない。それが現実なのだから・・・。

○使用法

 右の文章を隠しながら1つずつ語句の確認をしていってください。効率よく覚えるためには、間違えたら最初からやり直しなどして、もう覚えたと自分では思った単語でもしっかりまとめてやっちまうことデス。なお、語句は基本的なものは省いており、また今後の追加もありますのでよろしく。

鮎川義介・・・<明治〜昭和>日産コンツェルンの創業者。
相沢三郎・・・<昭和>軍の皇道派の将校。永田鉄山(統制派)を殺害。
会沢三郎・・・<江戸>水戸藩の尊皇派藩士。
亜欧堂田善・・<江戸>化政文化における洋画家。
赤松克麿・・・<明治>1932年に日本国家社会党を作る。当初社会主義者だったが国家主義者に転ず。
芦田均・・・・・<昭和>民主党出身の総理(1948年)。昭和電工事件で辞職。
安部磯雄・・・<明治>1898年、社会主義研究会を片山潜・幸徳秋水と共に結成。1901年にこれは社会民主党になる。
網子・・・・・・・<江戸>漁村の階級。網元と網子に分かれている。
荒木貞夫・・・<昭和>皇道派の陸軍大将。第2次大戦後、A級戦犯として処刑される。
安藤昌益・・・<江戸>「自然真営道」という著書で封建制度を批判し、農業中心の思想を述べる。
家子・・・・・・・<鎌倉ごろ>中世武士団の構成員。惣領に同族的立場から仕える。
医学所・・・・・<江戸>1863年に幕府がに設けた医学教育の機関で、種痘所の後身。今の東京大学医学部。
池坊専慶・・・<室町>立花(たてばな)の名手。
いざり機・・・<江戸>農家の女性が木綿を織る機械。
石上宅嗣・・・<奈良>藤原永手らと光仁天皇を擁立。また、日本初の公開図書館「芸亭(うんてい)」をつくる。また、物部氏の子孫でもある。なお、芸の字はくさかんむりではありません。この字は違っています。注意してください。
磯山清兵衛・・<明治>金玉均を支援。朝鮮に行こうとして、大井健太郎と共に逮捕された。
一味同心・・・<室町>神仏に誓約して、一致団結。そして、一揆にGo!
一中節・・・・・<江戸>唄浄瑠璃の一つ。なお、唄浄瑠璃は歌舞伎に圧倒され衰退した。
伊藤左千夫・・<明治>長塚節らとアララギを刊行した、歌人・小説家。
伊藤仁斎・東涯<江戸>私塾・古義堂を京都堀川に開く。
伊藤巳代治・・<明治>井上毅(こわし)・金子堅太郎らと、政府の人物として憲法制定に尽力する。
色絵・・・・・・・<江戸>野々村仁斎がはじめた上絵付法。この呼び名は太平洋戦争後。当時は、伊万里で赤絵、京都で錦手とよんだ。
隠陽五行説・・<平安>陰陽道のこと。貴族が気にして騒ぐ。
宇田川玄髄・・<江戸>蘭学者。
梅原竜三郎・・<大正〜昭和>洋画家。二科会などの創立に参加。
永享の乱・・・<室町>1438年、鎌倉公方足利持氏が幕府に反抗して滅ぼされる。
応安新式・・・<室町>二条良基が著した連歌の規則書。
応永の外寇・・<室町>1419年、朝鮮が、倭寇の根拠地とみた対馬を襲撃した事件。
黄檗宗・・・・・<江戸>1654年に来日した明の僧・隠元が伝えた禅宗の一派。
大内兵衛・・・<昭和>東京帝国大学教授。1938年、人民戦線結成をはかったとして検挙される。
大杉栄・・・・・<大正>無政府主義者。関東大震災直後の混乱期に、憲兵大尉の甘粕正彦らに斬殺される。
大田南畝・・・<江戸>蜀山人とも。化政文化の狂歌の歌人。
大塚久雄・・・<昭和>経済史学者。
大祓・・・・・・・朝廷の年中行事の一つ。おおりはらえ。
大神神社・・・三輪山を神体とし、拝殿のみで本殿がない。古墳時代以降の祭祀を行う。
岡田寒泉・・・<江戸>寛政の三博士で、湯島聖堂の儒官。
小野篁・・・・・<平安>おののたかむら。漢詩文学者。
大原女・・・・・<室町>炭や薪を売る女商人。
オールコック・<明治>イギリスの駐日公使。日本の美術品を世界に紹介する。
貝原益軒・・・<江戸>「大和本草」を著す。
海北友松・・・<桃山>水墨画で、濃彩の装飾的作品を描く。
海北青陵・・・<江戸>経済学者。藩の財政再建は商工業に立脚すべきと主張した。
カイロ宣言・・<昭和>1943年、ローズベルトとチャーチルと蒋介石が対日政策について会談しだした宣言。
替銭・・・・・・・<鎌倉>金銭の輸送を手形で代用したこと。為替とも。
価格統制令・・<昭和>1939年の政府による価格統制。
香川景樹・・・<江戸>化政〜天保期の桂園派の歌人。
嘉吉の徳政一揆<室町>室町時代初の徳政令を求める一揆。
加持子・・・・・<室町>地代のこと。
春日大社・・・<平安>藤原氏の氏神。
過度経済集中排除法<昭和>太平洋戦争後に行われた、巨大独占企業の分割のための法。
神奈川条約・・<江戸>日米和親条約の別名。
加波山事件・・<明治>1884年9月、自由党員が起こした事件。過酷な労働を強制する福島県令三島通庸暗殺を計画するが失敗し蜂起して
        鎮圧される。
樺山資紀・・・<明治>元鹿児島藩士で海軍軍人。第一次松方内閣で「蛮勇演説」を行う。
柄井川柳・・・<江戸>化政文化期の川柳の人。
我楽多文庫・・<明治>尾崎紅葉・山田美妙らが設立した、硯友社が出版した小説。
ガリオア資金・<昭和>占領地域救済資金。
河合栄治郎・・<昭和>帝大教授。1938年、著書発禁処分の上、休職になる。
河竹黙阿弥・・<江戸〜明治>幕末の歌舞伎作者。盗賊が主人公の白浪物 がある。
西文氏・・・・・<大和>王仁のを祖とする一族。
川手文治郎・・<江戸〜明治>教派神道の一派、金光教を開く。
企画院・・・・・<昭和>1938年より軍需品優先の物資動員計画を策定する。
義倉・・・・・・・<奈良>凶作に備え、粟を蓄えたところ。
北村季吟・・・<江戸>元禄期に源氏物語と枕草子を研究。
北村透谷・・・<明治>きたむらとうこく。明治前期の詩人、評論家。雑誌「文学界」を創刊する。
義堂周信・・・<室町>南北朝期の禅僧。絶海中津と共に五山文学の双璧をなす。
木下尚江・・・<明治〜大正>キリスト教社会主義者。社会民主党結党に参加。
紀伊国屋文左衛門・・<江戸>元禄期に活躍した商人。ミカンで儲け、ついで材木で巨利を得るが、投機的な商売でしかも幕閣と結託。柳沢吉保引
             退などで廃業。
紀友則・・・・・<平安>紀貫之の従兄弟で歌人。しかも三十六歌仙の1人。古今和歌集の撰者となる。
黄表紙・・・・・<江戸>化政文化期の絵入りの風刺小説のこと。作家に恋川春町、山東京伝らがいる。
奇兵隊・・・・・<江戸>高杉晋作が萩藩において、様々な身分から編成した洋式の軍。第2次長州戦争や戊辰戦争で大活躍。しかし戦後は維新政
             府に危険視され弾圧された。
九州探題・・・<室町>室町幕府の九州統治責任者。
己酉約定・・・<江戸>慶長条約ともいう。1609年に朝鮮と、対馬の宋氏が結ぶ。
教育令・・・・・<明治>1879年(明治12)公布。学制の中央集権主義から地方管理へ改めた。86年の諸学校令制定で廃止。
教王護国寺・・<平安>東寺とも。空海が嵯峨天皇からもらい真言道場となり、東寺真言宗の総本山となる。
教学局・・・・・<昭和>1937年に文部省の外局として、「国体ノ本義ニ基ク教学ノ刷新」を担当するために登場。45年10月廃止。
教行信証・・・<鎌倉>親鸞の著。浄土真宗の聖典。
京都五山・・・<室町>五山制度によるもので、天竜寺、相国寺、建仁寺、東福寺、万寿寺の5つ。
享保の飢饉・・<江戸>1732年に西国一帯をおそった飢饉。
京升・・・・・・・<江戸>太閤検地で使われた升がもと。
極東委員会・・<昭和>1946年、連合国がワシントンに設置した日本占領政策の政策決定機関。
国絵図・・・・・<安土桃山>豊臣秀吉が、諸大名に提出させた地図。
国役・・・・・・・<江戸>河川の土木工事の夫役労働。
景戒・・・・・・・<平安>日本霊異記を著す。
経国集・・・・・<平安>勅撰の漢詩文集。
経国美談・・・<明治>矢野龍渓の著。
契沖・・・・・・・<江戸>元禄期、万葉集の研究を行い「万葉代匠記」を著す。
警保寮・・・・・<明治>1872年に司法省におかれ、警察の管理をするが、翌年内務省の管轄下におかれる。
華厳宗・・・・・<奈良〜>南都六周の一つ。
血盟団事件・・<昭和>井上日召らの血盟団が、1932年に前蔵相井上準之助、三井合名会社理事の団琢磨(作曲家の団伊玖磨の祖父)を暗殺し
         た事件。
乾元大宝・・・<平安>最後の皇朝十二銭。
元弘の乱・・・<鎌倉>1331年、後醍醐天皇が鎌倉幕府倒幕を企て失敗した事件。だが、この後すぐ後醍醐の反撃が始まり幕府は滅亡した。
硯友社・・・・・<明治>尾崎紅葉らの会社。「我楽多文庫」を発刊する。
玄洋社・・・・・<明治〜昭和>国家主義の団体。大隈重信に爆弾を投げるなどした。GHQが解散させる。
小泉八雲・・・<明治>ギリシア生まれのイギリス人。本名ラフカディオ=ハーン。島根県の松江をこよなく愛し、日本に帰化。小泉セツと結婚。
         日本の生活・古典の研究をし、海外へ紹介。
肥富・・・・・・・<室町>博多の商人。こいつみ、または、こいとみ、と名は読む。足利義満の命で副使として明へいく。
江華島事件・・<明治>1875年、日本が朝鮮にちょっかいを出す。おまけにやっておきながら朝鮮に責任をとらせ日朝修好条規を結ばせ開国さ
         せる。
庚午年籍・・・<飛鳥>670年につくられた、日本最初の全国的戸籍。
甲午農民戦争・<明治>東学党の乱とも。朝鮮でおこった農民反乱で日清戦争のきっかけとなる。
甲州法度次第・<戦国>武田信玄が定めた分国法。
交詢社・・・・・<明治>福沢諭吉グループの1つで「私擬憲法案」をだす。
考証学派・・・<江戸>折衷学派から生まれた、実証的な儒学の一派。
工場法・・・・・<明治〜大正>日本初の労働者保護法。1911年(明治44)に制定されるが、経営者からの反発にあい、遅れて1916(大
         正5)に施行。自動の雇用禁止や工場主の労災責任などを盛り込む。
講武所・・・・・<江戸>幕末にできた幕府の機関。武術や洋式の訓練をする。
国防会議・・・<昭和>戦後の鳩山内閣が発足させたもの。
巨瀬金岡・・・<平安>大和絵の画家。
後藤祐乗・・・<室町>金工の後藤家の始祖。
後藤庄三郎・・<江戸>小判・一分金を鋳造。
後藤象二郎・・<江戸〜明治>土佐(高知)藩士。坂本龍馬の案で幕府に大政奉還させる。明治期には自由民権運動をやったり、事業に手を出して
         失敗したり、今度は政府の手先になったり波瀾万丈の人生を送る。
後藤新平・・・<明治〜大正>台湾長官として手腕を発揮。初代南満州鉄道総裁にもなる。シベリア出兵推進で唯一にして最悪の失策をする。
催馬楽・・・・・古代の歌謡から発達。
采覧異言・・・<江戸>新井白石の著。西洋紀聞の兄弟書のようなもの。
3院制・・・・・<明治>明治初期に太政官を正院・左院・右院の3つに改組したこと。
三新法・・・・・<明治>府県会規則など。
市会・・・・・・・・<明治>市長を推薦した機関。
七博士・・・・・<明治>帝大の日露戦争主戦派、戸水寛人ら7人のこと。
志筑忠雄・・・・<江戸>「暦象新書」を著し、ニュートンやコペルニクスを紹介した。
四等官・・・・・<飛鳥>長官(かみ)・次官(すけ)・判官(じょう)・主典(さかん)のこと。諸官庁におかれた役職。
柴野栗山・・・・<江戸>寛政の三博士の1人。
十月事件・・・・<昭和>桜会と民間右翼による、1931年のクーデター未遂事件。
集議院・・・・・・・<明治>明治初年の諮問機関で、1869年に公議所を改組して成立した。立法の機関ではあるが、建議はことごとく無視され批判を
             浴びた。73年に左院に吸収。
自由劇場・・・・<明治〜大正>1909年、小山内薫と2代目市川左団次が設立。イプセンの演劇や若手作家の戯曲を上演。1919年に自然解消。
正作・・・・・・・・・<鎌倉>鎌倉武士の直営地の別名。佃・門田ともいう。年貢や公事がかからない。
史料編纂掛・・・<明治>帝大におかれ、大日本史料・大日本古文書を編纂した。
志波城・・・・・・・<平安>803年に、胆沢城のさらに北に築城された。
新貨条例・・・・<明治>1871年(明治4)、金本位を建前として定められ(実際は無理)、円・銭・厘も定めた。
塵却記・・・・・・・<江戸>吉田光由が著した、江戸初期の和算書。
陣定・・・・・・・・・<平安>平安時代の朝廷の政治運営方式。内裏の近衛の陣で行われた。
新見正興・・・・・<江戸>1860年(万延1)に幕府によって咸臨丸で、勝海舟とセットでアメリカに派遣された遣米使節正使。
人民戦線事件・・<昭和>1937〜38年の社会主義者弾圧事件。大内兵衛・佐々木更三らが検挙された。
臣民の道・・・・・<昭和>1937年、文部省教学局の著作。タイトルそのままの内容で、国体の本義と並ぶもの。
崇福寺・・・・・・・・<江戸>禅宗の一派、黄檗宗の寺。ここの大雄本殿は黄檗様である。
末広鉄陽・・・・・<明治>政治小説「雪中梅」を著す。
末吉孫左右衛門・・<江戸>朱印船を出した摂津の商人。なお、長崎は末次平蔵、京都は茶屋四郎次郎・角倉了以が出した。
菅江真澄・・・・・<江戸>三河の国学者。東北へ旅をし、「菅江真澄遊覧記」を著す。
杉原紙・・・・・・・<室町>播磨国の特産品。鈴木貫太郎・・<昭和>ポツダム宣言を受諾したときの首相。降伏と同時に総辞職。
鈴木春信・・・・<江戸>錦絵の創生に中心的役割を果たす。また美人画をよく描いた。
鈴木文治・・・・<大正・昭和>労働運動指導者。1912年に友愛会(1919年に大日本総同盟友愛会に)を結成した。
砂川事件・・・・<昭和>1950年後半の米軍基地反対闘争。
住吉如慶・具慶・<江戸>土佐派から分かれた住吉派の画家で幕府の御用絵師。元禄時代。
住吉神社・・・・・伊勢神宮・出雲大社とならぶ、大坂の大王家の祖先神、天照大神をまつる神社。
相撲絵・・・・・・・<江戸>謎の画家、東州斎写楽らが描いたお相撲さんの絵。彼は他に役者絵も描く。
世阿弥・・・・・・・・<室町>足利義満お気に入りの能役・能作者。風姿花伝などの著がある。足利義持・義教に冷遇され佐渡に流される。
政社・・・・・・・・・<明治>民権運動における政治的結社。土佐の立志社などがこれに当たる。
青鞜社・・・・・・・・<明治・大正>平塚らいてふらが結成した婦人解放を目指すグループ。雑誌「青鞜」を発刊。
西洋紀聞・・・・・<江戸>新井白石が、漂流してやってきた宣教師シドッチから聞いたことを基に書いた本。
西洋事情・・・・・<江戸・明治>こちらは福沢諭吉が西洋に行って感じたことなどを書いた本。上とまぎらわしい。
政令201号・・・<昭和>太平洋戦争後、GHQによって芦田内閣にやらせた国家公務員・地方公共団体の団体交渉権・争議権を否定させたもの。
戦旗・・・・・・・・・<大正>プロレタリア雑誌の一つ。
戦後恐慌・・・・<昭和>1920年春、株価暴落に始まり第七十四銀行破綻などで全面化した恐慌。
山水河原者・・・<室町>善阿弥をはじめ作庭に従事した人。
総持寺・・・・・・・・<戦国>曹洞宗系の寺。林下の禅を普及させる。他に永平寺もこんな事をした。
僧正遍昭・・・・<平安>六歌仙の1人。
造船奨励法・・<明治>1896年(明治26)公布。そのまんまの内容。
尊勝寺・・・・・・・・<平安>堀河天皇が建立。俗に言う六勝寺の一つ。
絶海中津・・・・<室町>禅僧。義堂周信とともに五山文学の双璧とされる。
節用集・・・・・・・・<室町・江戸>明治初期まで使われた、語義で分類配列する形態の国語辞書の総称。
台湾出兵・・・・<明治>征台の役とも。台湾での琉球島民殺害を口実にした明治政府初の対外出兵。清が50万両払い決着。
台湾総督府・・<明治〜昭和>日清戦争後に日本領となった台湾におかれた統治機関。初代台湾総督は樺山資紀。武断政治を行うが、第4代児玉
              源太郎より文治主義をとる。アメとムチの政治であった。
高請地・・・・・・・・<江戸>検地帳に登録された田・畑・家のこと。
高野房太郎・・<明治>労働組合運動者。1897年に片山潜とともに労働組合期成会をつくる。
滝川事件・・・・<昭和>1933年、京都帝大教授・滝川幸辰が自由主義刑法学説を唱えて免職となった事件。当時の文相が鳩山一郎。由紀夫の祖
            父で後の総理だが、この時は弾圧側の人間。
田中丘隅・・・・<江戸>荻生徂来の弟子。徳川吉宗に仕え、民政に力を尽くす。
谷時中・・・・・・・・<江戸>江戸初期の儒学者。南村梅軒の南学(海南学派・朱子学の一派)をうけつぐ。
田能村竹田・・<江戸>豊後国出身の文人画の画家。化政文化。
地方官会議・・<明治>1875年(明治8)府知事と県令を集めて開かれた会議。民権運動に対する対策会議みたいなもの。
千葉卓三郎・・<明治>自由民権家。私擬憲法「五日市憲法草案」を起草した。なお、五日市とは東京都あきる野市の旧名である。
茶寄合・・・・・・・・<室町>お茶会のこと。
丁銀・・・・・・・・・・<江戸>秤量貨幣の一つ。豆板銀などもその仲間。
頂相・・・・・・・・・・<鎌倉>ちんぞう。禅宗における師僧の肖像画。弟子に与えられる。
津田真澄・・・・<明治>明治初期の刑法を作る。
手島堵庵・・・・<江戸>心学者・石田梅岩の弟子。
東海散士・・・・<明治>「佳人之奇遇」の著者。
東大新人会・・<大正>吉野作造の影響を受け、労働・農民運動とも結びついた東大の学生組織。
東方会議・・・・<昭和>1927年、田中義一内閣が対中関係の外交官・軍人を集めて開いたもの。
飛び杼・・・・・・・・・・<明治>とびひ。ジョン=ケイが手織機を改良してつくった物。
永井荷風・・・・<大正>「腕くらべ」などの著者。
中江藤樹・・・・<江戸>知行合一を唱えた陽明学者。
日蓮宗不授布施派<江戸>幕府の弾圧を受けた日蓮宗の一派。
農村漁村経済自力再生運動<昭和>1932年政府の発令。自力で経済を復興してよとの農村へのお達し。
芳賀矢一・・・・<明治>近代的な、文献学に基づく国文学史の研究を行う。藤田作太郎もそんな人の1人。
花畠教場・・・・<江戸>池田光政が設立した藩学校。民衆には閑谷学校をつくる。
塙保己一・・・・<江戸>賀茂真淵の弟子。盲目でがんばった国文学者。和学講談所を設ける。
葉山嘉樹・・・・<昭和>プロレタリア文学者。
磔茂左衛門・・<江戸>上野国の義民。沼田藩主真田信利の圧政を幕府に訴え磔にされたらしい。事実は不明。
蕃書調所・・・・<江戸>1856年、老中阿部正弘により洋学所を改称してできる。洋書の翻訳・洋学教育が仕事。
蕃書和解御用・<江戸>蕃書調所の前身。1811年に蘭書翻訳のために天文方におかれる。
日吉神社・・・・<平安>延暦寺の僧兵が、ここの神輿をかついで朝廷に強訴した。
人掃い令・・・・<安土桃山>豊臣秀吉が1591年に発令。身分統制令のこと。
ビットル・・・・<江戸>1846年、ペリーよりも、前に浦賀に来たアメリカ人。
尾藤二州・・・・<江戸>寛政の三博士の1人。
服忌令・・・・・・・・<江戸>1864年、喪に服したり、忌引きをする日数を決めたもの。
文久の改革・・・<江戸>徳川慶喜・松平慶永を幕府が登用したこと。
文芸協会・・・・<明治>坪内逍遙が設立。
文屋康秀・・・・<平安>六歌仙の1人。
報徳仕法・・・・<江戸>幕末期、二宮尊徳が提唱した荒廃田回復法。封建社会の再建を目指したもの。
穂積八束・・・・<明治>ボアソナード起草の民法に対し「民法出デテ、忠孝亡ブ」と非難した帝大教授。
本多利明・・・・<江戸>西洋との貿易を推進しよう、と提唱した人。
棒手売・・・・・・・・<室町>振売とも。零細商人のこと。
本末制度・・・・<江戸>本山・本寺と末寺を組織化したもの。
町会所・・・・・・・・<江戸>寛政の改革により、米・金を蓄えさせてところ。
松村月渓・・・・<江戸>化政文化期の画家。四条派。別名を呉春という。
円山応挙・・・・<江戸>円山派を始めた画家。写生・遠近法を用いる。
三宅雪嶺・・・・<明治>志賀重昂・陸羯南らと近代民族主義を主張。平民欧化主義の徳富蘇峰と対立する。
民約訳解・・・・<明治>中江兆民がルソーの社会契約論を漢訳したもの。
民友社・・・・・・・・<明治>1867年、徳富蘇峰を中心にできる。雑誌「国民の友」を発行し平民主義を唱える。
村入用・・・・・・・・<江戸>用水や防水などにかかる村の経費。
村請・・・・・・・・・・<室町>地下請・百姓請のこと。領主に納める年貢を村でまとめて出した。
明和事件・・・・<江戸>山形大弐が尊王論を説いて幕府に死刑にされた事件。
目代・・・・・・・・・・<平安>現地に赴任しない国司の代わりの人。
矢野龍渓・・・・<明治>経国美談を著す。
山鹿素行・・・・<江戸>古学派(孔子・孟子の古典に立ち返ろう)の人。伊藤仁斎もこの派の人。
猶存社・・・・・・・・<昭和>北一輝・大川周明が1919年に結成した国家主義的結社。
由利公正・・・・<明治>五箇条のご誓文を起草する。
楽焼・・・・・・・・・・<江戸>本阿弥光悦が始めた焼物。
領地宛外状・・・<安土桃山>秀吉が、改めて諸大名に領地を与えますよと言ったもの。
連雀商人・・・・<室町>行商人のこと。
朗詠・・・・・・・・・・・・<平安>舞楽や和漢の名句を吟じること。


棒