アフリカゾウ


(写真:多摩動物園/撮影:裏辺金好)

●基本データ

分類: 哺乳綱 長鼻目 ゾウ科
学名: Loxodonta africana
英名: African elephant
生息地 :アフリカのサハラ砂漠以南

●解説

 ゾウは主に、アジアゾウと、このアフリカゾウの2種類に分かれますが、アフリカゾウは耳が大きく、横から見たときに背中の中央部がくぼんで見える、耳が肩にかかっている、皮膚がたるみシワが多いことなどで、アジアゾウと見分けることが出来ます。

 さて、地上最大の陸上哺乳類であるアフリカゾウは、アジアゾウと同じく植物を食べることによって、その巨体を維持しています。1日当たり200kg以上の餌を食べ、190リットルの水を飲むそうで、野生のゾウは食料探しに大半の時間を割いています。また、皮膚に汗腺が無いため、池や川の流れにはいって体を冷やさないといけません。


 ところで、ゾウと言えば長い鼻。骨は無く、筋肉質で、まるで手を使うかのごとく(?)、実に上手に草葉や水を口まで運んでいます。なんと、一度に10リットルもの水を吸い込むことが出来るのだとか。また、鼻を使って木を引き倒したり、日光から身を守るために必要な砂を吸い込み、背中にかけるなど、まさに自由自在です。

 それから、牙(きば)。これは門歯が巨大化したもので、頭蓋骨に埋め込まれています。アフリカゾウのオスの場合、なんと3.5mも伸びた記録があるとか。人間の背の2倍近くですか・・・。恐るべし!


 さて、上写真はアフリカゾウの成長の様子を示したもの。3歳、7歳、14歳、20歳、23歳のところにラインが引かれています。いやはや、スクスクと育つというのは、こういうことを言うのでしょうか(笑)。


●マルミミゾウ? いや・・・サバンナゾウです。


徳山動物園でマルミミゾウとして飼育されていたメスの「マリ」。
ところが2009年、中国・上海の復旦大の米澤隆弘講師らのグループがDNA検査を行ったところサバンナゾウであることが判明しました。
(写真:徳山動物園/撮影:裏辺金好)

こう説明されていたのですが・・・。
(写真:徳山動物園/撮影:裏辺金好)

鼻を使って上手にエサをつかみ・・・。
(写真:徳山動物園/撮影:裏辺金好)

上手に口まで運んでいきます。ハイ、食事中だからジロジロ見るんじゃないよって?
(写真:徳山動物園/撮影:裏辺金好)

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