アマルガサウルス
(写真:メガ恐竜展2015/撮影:裏辺金好)
○基本データ
分類: 竜脚亜目学名: Amargasaurs
学名の由来:アマルガ(地名)のトカゲ
産地:アルゼンチン
時代:白亜紀前期
○解説
白亜紀前期は、南アメリカは孤立しており、他の大陸とは違った独自の進化を遂げた珍しい恐竜がいました。本属もその一つで、竜脚類としては小型(9m〜12m)ですが、他の竜脚類にはない大きな刺が特徴です。最大の特徴の背中の刺は、頸から腰までの神経突起(背骨情報の突起)が長く伸びたものです。生前は、この刺に帆のように皮膜が貼られていました。用途としては以下が考えられています。
1.帆を太陽光に浴びせて、体の体温調節
2.メスへのディスプレイになっていたと
3.肉食恐竜に対する防御用
2番以外は大型であればいらない機能です。大きければ熱が奪われにくいため、太陽光を浴びる必要もありません。大きければ、それ自体が肉食恐竜への防御となります。本種の独自の進化には、本種が小型だったことも原因といってよいでしょう。
(解説:馬藤永徳)