ティラノサウルス
(写真:国立科学博物館/撮影:裏辺金好)
●基本データ
分類: 獣脚亜目学名: Tyrannosaurus
学名の由来:暴君トカゲ
産地:アメリカ モンタナ州
時代:白亜紀後期
●解説
もっとも有名な肉食恐竜。体長は12m以上にも達し、非常にがっしりとした体つきをしており、有能なハンターであったといわれています。ただし、研究者の中には腐肉食専門であり、あまり狩りをしなかったと考えている人もいます。また、眼は前を向いており、立体視が可能です。知らない人がいないほど有名な反面、実はその生態については謎がたくさん残っています。家族で狩りをしていたという説と、単独で狩りを行ったという説があります。この場合、前者の立場では狩りは子供がスピーディーに追い込み、親がトドメを刺す(成体は骨格ががっしりしているため、スピードが遅いと考えられる)、後者の立場では、俊敏なハンターとして成体が狩りを行っていた、と考えています。これらを判断するには、どのぐらい速く走れたかが重要ですが、これも諸説あります。
(解説:馬藤永徳)
●ここに注目
まずこちらはティラノサウルスの頭部。頑丈で、これ自体が武器になることがよく解ります。
(写真:国立科学博物館/撮影:裏辺金好)
そしてこちらは、カルカロドントサウルスという肉食恐竜の頭部。比べてみると、ティラノサウルスより随分と華奢であることがわかります。
(写真:国立科学博物館/撮影:裏辺金好)
●復元モデル
(写真:国立科学博物館/撮影:裏辺金好)