ヴェロキラプトル


(写真:2009年「恐竜2009砂漠の奇跡」in幕張メッセ/撮影:裏辺金好)

●基本データ

分類: 獣脚亜目
学名: Velociraptor
学名の由来:素早い泥棒
産地:モンゴル
時代:白亜紀後期

●解説

 大きさ1.8mのドロマエオサウルス類。他の仲間と同じように、足の親指に大きな鍵爪を持っており、これで獲物を襲ったと考えられています。前腕の骨から鳥の風切羽に似た羽が生える土台と思われる突起が発見され、腕に翼のような翼が生えていたと考えられるようになりました。

 他にもこの恐竜には有名なエピソードがあります。1つは、プロトケラトプスとつかみ合いの状態で死んだとされる、格闘化石として見つかった個体がいること(格闘していたわけではなく、プロトケラトプスの死骸によって来たヴェロキラプトルが、砂嵐に巻き込まれて死んだだけと考える学者もいます。そもそも格闘した状態で化石になるのは不自然では?ということです)。

 もう1つは、有名な映画であるジュラシック・パークに登場し、知能が高い恐竜というイメージを一般に広めたことなどが挙げられます。実際、体の割には脳の容積が大きいと考えられていますが、恐竜最大というわけではありません。
(解説:馬藤永徳)

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