デイノケイルス


(写真:国立科学博物館/撮影:裏辺金好)

●基本データ

分類:獣脚亜目
学名: Deinocheirus
学名の由来:恐ろしい手
産地:モンゴル
時代:白亜紀後期

●解説

 1970年に、上写真の腕だけが掲載された大型恐竜です。肩の長さが約120cmもあり、さらに上腕骨が94cm、巨大なカギ爪と、まさに名前のとおりの姿をしています。このカギ爪から当初は肉食恐竜と考えられていましたが、後に巨大なオルニソミモサウルス類(通称「ダチョウ恐竜」)に属する草食恐竜と考えられるようになりました。

 そして、2013年にほぼ完全な胴体が発見され、オルニソミモサウルス類に属することが確定したほか、全長11m、直立時の高さは5mであったことが判明しました。またその際に胃石と思われる石が見つかっており、草食であったことも間違いないようです。ちなみに当初、腕だけしか見つからなかったのは、肉食恐竜であるタルボサウルスに食べられてしまったからと考えられています。
(解説:馬藤永徳)

●参考:オルニトミムス




(写真:福井県恐竜博物館/撮影:裏辺金好)

↑ PAGE TOP