魚を食べる肉食恐竜はいた?
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○はじめに |
肉食恐竜は何を食べていたのか?と言われれば、そりゃ「肉」食なのだから他の草食恐竜や哺乳類などを食べていたんだろう、と大体想像が付きます。では、肉食恐竜の中には魚を食べるグループもいたのか?というのが、今回のお話です。
○魚を食べていたかをどうやって確認するか |
恐竜の化石が発掘されるとき、その骨格がバラバラになっていなければ幸運です。なぜなら内蔵の位置が推測できるためです。 もし胃のあるはずの場所から化石がでてくれば、その化石は恐竜が胃の中に入れていたものということになります。
さて、その定義によって恐竜の化石を調べてみますと「バリオニクス」という恐竜の場合、実際に魚の化石がその場所から見つかっており、「魚食恐竜」と呼ばれるようになりました。さて、そこでご覧頂きたいのが下写真。
○雑食の恐竜っていたの? |
最後にオマケ。
肉食恐竜、草食恐竜という分類がありますが、では雑食性の恐竜っていたのでしょうかという質問が、神奈川県にお住まいの裏辺研究所の所長さんから届きました。では、お答えしましょう。
雑食性の恐竜はいたと考えられています。
例えば、オルニトミムス(ダチョウ恐竜)が挙げられます。これは植物や小動物(昆虫など)を食べて生活していました。歯が無いことから逆に食べれるものを推測しているようですね。胃石が見つかっており、これですりつぶすのは植物です。でも、嘴(くちばし)で食べやすいのは昆虫ということでしょう。昆虫食の証拠が少しはっきり見つかりませんが。
(執筆:馬藤永徳)