カメラについて語ってみる(11) 撮影アクセサリーについて語ってみる
京都に戻った日に、急に寒くなり、少し鼻風邪を引いてしまったようです。しかも、雨が降ってる。履修登録などの手続きがある日は、せめて晴れて欲しいですね。用紙が濡れると受け付けてもらえない・・・。
外は雨が降っているのですが、あいかわらず、撮影をしに外出しています。雨の日に撮影すると、曇りの日と同じで、わりと青っぽくなってしまいます。全体的に、少し淋しい感じが出たりします。もっとも、色温度補正フィルターをかければ、色は元に戻るのですが。
さて、今回は、撮影に使うアクセサリー(小物)について、少し話してみようと思います。
カメラ+レンズが、写真撮影の基本です。とりあえず、これで一応の撮影はできます(フィルムとか、電池とか、記録カードが要るじゃないか、という突込みは無しですよ)。
しかし、出来上がりの写真に、もう一味付け加えるため&撮影を少しでも楽にするため(←実は、こっちがメインだったり(^^;))の小物があると、とても便利です。
僕がよく使う撮影アクセサリーは、
ストロボ+ディフューザー レンズフード+黒いボード
レフ板(銀色、もしくは白色などの反射板) タオル 布製の巾着袋 です。
他に、一般的によく用いられる撮影アクセサリーは、 三脚・一脚 フィルター などです。
それでは、少し個別に、ボクの少し特徴的かもしれない(?)使い方も交えて紹介してみようと思います。
ボクは、基本的には『自然に撮る』をモットーにしているので、ストロボを使いません。ストロボを使うのは、天気のいい日、屋外で、が中心です。普通の使い方とは違いますが、モデル撮影などのとき、レフ板を持ってくれる人がいないときなどに、キャッチライトを入れるためや、顔の影を消すために使います。そのときはディフューザー(トレーシングペーパーなどで、ストロボの前面に装着し光を拡散させる物)を使い、できるだけ光をやわらかくします。
屋内撮影のときは、基本的には、あかるいレンズと高感度フィルムで撮るようにしています。理由は、ストロボをたくと、後ろに影が出るし、屋内照明の雰囲気を殺してしまうからです。どうしてもストロボが必要なときは、前述のディフューザーを使います。
ストロボの光を軟らかくするには、他にバウンス(天井や壁などで光を反射させ、反射した光で被写体を明るくする)などの手法があります。しかし、反射させる壁などが白っぽい色でないと、反射した光に色がついてしまうので、あまり使いません。やはりディフューザーのほうが楽です。
これは、かなり重要です。標準装備でなくても、別途購入した方がいいと思います。
レンズの前面に強い光が直接入ると、画面が白っぽくなってしまったり(ハレーション)、ゴーストと呼ばれる光の玉ができたりします。これらを軽減するために、メーカー側もコーティングを工夫したりしていますが、なかなか難しいようです。なので、いちばん簡単な方法が、フードを付けるということです。
しかし、最近はズームレンズが主流になっています。そのため、レンズの広角側では効果があるけれども、望遠側では効果が軽減してしまうフードがほとんどです。ですから、ボクはフード以外に黒いボードを携帯しています。これは、ダンボールに黒い布を貼り付けただけのものです。明らかにハレーションが起きそうだという状況で、レンズの前面にかかる光をカットしてやるだけで、とてもシャープな画像を得ることができます。
白や銀色の反射板のことです。中には金色もあります。ストロボのところでも述べましたが、キャッチライトを入れたり、また、顔に出る影を消したりします。逆に、モデルの顔に光が当たらないように影を作る、ということもできます。
また、バウンスさせるとき、レフ板に反射させることもあります。
小物撮影(テーブルフォトなど)でも、レフ板は役に立ちます。そのままではハッキリと影ができてしまうストロボ撮影で、後ろから光を反射させると、うまく影がきえてくれます。
レフ板にはいろいろなサイズがあります。直径1メートルほどの大きな物から、30センチメートルほどの小さな物もあります。モデル撮影などの場合は、大きな物を持っていきますが、小物撮影や、花を取るときには、小さい物を選んでいます。
レフ板は、買うと結構値が張るので、小物撮影用の小さい物は、自分で作ったものを使っています。作り方は、
1.ベニヤ板、またはダンボール紙を、自分の好きな大きさにカットする。
2.アルミホイルをくしゃくしゃにする。(←これが重要。光を乱反射させるためです)
3.@の板に貼り付ける。
以上で出来上がりです。ダンボール紙で作ると、曲げることができるので、かなり役に立ちます。
撮影中は汗をよくかくので、タオルは必須です。また、急な雨などにも、タオルをカメラにかけるだけで、かなり違います。あと、カメラバッグにカメラやレンズをしまうとき、ボクはタオルで包んでいます。専用のケースは結構値が張るのでタオルで代用。
フィルムや、フィルターなどの小物を入れています。ちゃんとしたカメラバックであれば、上述のようにタオルで包む以外に、巾着袋に入れただけで傷が防げます。
ボクの撮影の基本は「ノンストロボ+手持ち」ですが、200mm以上の長いレンズを使うときには一脚を使ったりします。マクロ(接写)撮影のときは三脚を使います。
また、最近は中判カメラの出番が増えてきたため、三脚の出番が増えてきました。
三脚も大きさによって使い分けています。中判カメラや35mmの望遠レンズを使うときには大型の三脚、普段の撮影に持ち歩く中型の三脚、接写などの補助に使うための小型の三脚、といった風に分けています。
また、超望遠レンズを使うときには、レンズの三脚座に三脚を、ボディの三脚座に一脚を付けた、合計四脚で支えることもあります。このように、うまく使い分けて、ブレのないシャープな写真を撮りたいですね。(←現実は面倒臭がって使わない奴)
プロテクトフィルターだけは常用です。というのも、ボクがすぐにレンズを触ってしまうからですね。
光量を少なくするためのNDフィルターも時々使います。日中の撮影で、絞りを開けたいときなどは、どうしてもこのフィルターが必要になります。
風景撮影中心の人ならPLフィルターという名前を聞いたことがあると思います。偏光フィルターとも言うのですが、その名の通り、光の方向を一定に保つ物です。詳しくは高校の物理の教科書などを見てください。ガラス面に映りこんだ影などを消すこともできるのですが、多くの人は彩度をあげるために使っているようです。しかし、利かせ過ぎるとくどくなったり、作り物っぽくなったりするため、ボク自身はほとんど使いません。
他には、普通のレンズの先端に付けて接写するためのクローズアップレンズや、霧がかかったように見せるソフトフィルターなどがあります。 マルミやケンコーといったメーカーが有名です。メーカーから、フィルターの活用冊子などが出ているので、興味のある人はそちらを参考にしてください。
さて、ボクが使っている撮影アクセサリーで、目に付いた物をざっと紹介してみました。あ、あと、カメラケース。ボクは布製のカメラバックで三種類の大きさのものと、アルミケースを持っています。アルミケースはとても丈夫なので、脚立の代わりにも使えます。しかし、ケース自体が重たいのがネックです。持ち運ぶときに周りにも気を使いますし。布製は、そのとき必要な機材の量で使い分けしています。また、カメラやレンズをタオルに包んで、普通のショルダーに入れて持ち運ぶこともあります。
以上です。
それでは、次回、またお会いしましょう。