カメラについて語ってみる(15) 中古カメラ不購入記録其の一
お久しぶりです。前回からかなり時間が経ってしまいました。申し訳ありません。引越しその他、個人的な理由で原稿を書くためにパソコンに向かうことができませんでした。加えて、桜の季節なのにほとんど撮影に出かける事ができなかったのが残念です。
さて、今回から2回に分けて、今まで自分が欲しいと思って、カメラ屋で触ったことのあるカメラを紹介してみようと思います。なお、全て購入していません。触っただけです。
欲しいと思ったカメラをピックアップしてみると、かなりの数が上げられるのですが、「触ったことのある」という条件をつけると、なかなか店頭に置いてなかったりするので、このくらいにまとまりました。
手持ちのCANON FTbを修理すればいいじゃないかという理性の声に負けてしまった。FTbに比べて剛性もあり、気を抜くと買ってしまいそうになるが、すでにメーカーのパーツ保持期間も超えてしまっており、メンテナンスの面で不安がある。しかし、CANONの持てる技術力を惜しみなく投入したこのカメラは、今でも魅力的なオーラを持っている。
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Nikon F2 フォトミック/フォトミックA |
F2のフォトミックには他にもSや、SAがあるが、この二つははじめから対象外。LEDによる露出表示は好みでないので。フォトミックと、Aは何とか修理もできるそうだが、いまさらな気もする。
Fの改良機と言うことで、2000分の1秒のシャッター速度、80分の1秒以上の中間速度は魅力だが、現行のカメラであれば当然だと言うことを考えれば・・・。それならば、シンプルなアイレベルがいい。アイレベルは、いまだに迷ってしまう。
F-1よりもこだわりがないのは、エレキ部分があるからだろうか。そのぶん、熱も一気に冷めた。まぁ、FD55mmF1.2を破格で買って、わずかな間、FDマウントボディがほしいと思っていたときに目に付いただけである。
欲しかった。過去形である。アダプター遊びにはまっていた頃に、AE(自動露出)が使えるEOS-1シリーズが欲しかったのである。しかし、アダプター遊びの熱も大分引いたので、冷静に判断できるようになって来た。
EOS-1NはEOS-1Vのサブにと購入を考えたけど、測光系の味付けの違いと、EOS-1Vの中古価格が下がってきていることを考えると、EOS-1Vの中古を買ったほうが正解のような気がする。
アダプターが使えて軽い。ミドルクラスのカメラでありながら8000分の1秒の高速シャッターが切れるのも評価の高い点である。
しかし、現段階でEOSボディが6台もあり、メインの2台以外ほとんど稼動していない状況を考えると、もったいない気がする。カメラは、撮影してこそ意味があるのだから。
小さいPENTAXの機械式カメラが欲しかった。しかし、PENTAX熱も冷めてしまった。
とてもカメラらしいフォルムも、このカメラの魅力である。布幕シャッターの音はやさしく、町の中でスナップするのにはちょうど良かったりする。
35mm版のPENTAXカメラは一度マウント規格を変更しているが、アダプターを介して、ほとんどの旧マウント(M42)を使う事ができる。また、645、67と言った中判のレンズも、純正のアダプターで使う事ができるという点はすばらしい。
中古カメラ販売店を回るのが趣味になりつつあります。関西圏もいろいろな販売店があります。インターネットで常時在庫情報をチェックすることができるようになっていますが、やはり店に足を運んで自分で現物をチェックすることが大切です。
とくに中古は程度の差が大きく、店によって値段の付け方もまちまちですので、とにかくいろいろ見るのがいいでしょう。そうすることで、自分の中古カメラを見る眼も養うことができます。
それでは、また次回に。