カメラについて語ってみる(20) やっぱりCANON-F1を買って語る(後編)
新年、明けましておめでとうございます。今年最初の原稿にして、ようやく20回目のカメラの楽園。
いろいろリクエストや、質問もいただくようになり、とてもうれしく思っています。
現在、カメラ市場はほとんどがデジタルに移行し、最近の新製品のほとんどはデジタルカメラという状況です。しかし、フィルムカメラのよいところ、デジタルカメラの良いところが使い分けられ、写真を撮るためのツール(道具)として機能すればよいでしょう。そういった意味では、今年の新製品も気になるところです。
さて、F-1関係の記事も、これで最終話です。
今回は画像が多いので、読み込みに時間がかかるかと思いますが、ご勘弁下さい。
No.17で、「F-1はNikon FやF2をライバルとして誕生した」と書きました。それを裏付けるように、F-1にはレンズ、フィルターを含め180種を超えるアクセサリーが、発売当初から準備されていたそうです。今回は、私が中古カメラ屋やオークションなどで探してきたアクセサリーを紹介してみようと思います。
●スピードファインダー(SPEED
FINDER) |
F-1には通常のアイレベルのほかに、ウェストレベルファインダー、低照度時のブースターファインダー、シャッタースピード優先AE機能を持つEEファインダーに加え、今回紹介する
スピードファインダーの5種類が揃えられていました。このスピードファインダーは、
回転させるとウェストレベルにもなり、様々な撮影スタイルに対応できます。
●パワーワインダーF(POWER
WINDER F) |
MFカメラのほとんどは、フィルムの巻き上げも全て手動です。しかし、同じ構図で何コマか撮影する時には、手動巻上げでは構図かずれてしまったり、巻き上げに時間がかかるなど、いろいろな問題があります。モータードライブや、ワインダーと言ったアクセサリーは、巻上げを自動化するものです。
「何だ、それだけか」と言われるかもしれませんが、正確な巻上げを行うように設計をするのは難しかったようです。かつてのNikon Fも、モータードライブを装着できましたが、巻き上げのタイミングを一台ずつ調節していたそうです。F-1のモータードライブ、ワインダーは無調節で、しかも確実に着脱できる設計です。これはすごいことです。
F-1用のモータードライブはとても大型です。しかし、このワインダーは、巻き上げスピードこそモータードライブよりも遅いですが、コンパクトにまとめられており、縦位置シャッターボタンも付いているため、とても使いやすくまとまっています。
アクセサリー紹介はまだ続きます。次のページへ。