昭和11年 世界現勢地図
○解説
このページでは、1936(昭和11)年11月1日付で東京日日新聞から発行された世界現勢地図をご紹介します。当然のことながら、戦前の地図なので世界各地がヨーロッパの植民地だったり、中国東北部は1932(昭和7)年に建国された満州国だったりと、今と大きく違うところが多数。また、この地図には日本人の分布図や貿易の統計、中国の諸勢力図なども掲載されており、地図本体以外にも見るべきところ多数です。それでは、エリア別に掲載していきますので、どうかお楽しみください。
(撮影&解説:裏辺金好)
○広域図(クリックすると開きます)
東半球
西半球
オセアニア
ヨーロッパ拡大図(欧州各国明細図)
中華民国諸勢力図
主要国人口比較図
主要国国力比較図
日本人分布図
日本貿易図
○エリアごとの紹介
日本の領土
今から考えると信じられない領域。
東南アジア
ベトナム、ラオス、カンボジアは全てフランス領。インドネシアはオランダ領。ところで、よく見るとジャワ島の下にクリスマス島というのがありますね。当時はイギリス領でしたが、1958(昭和33)年からはオーストラリア領になっています。
中東
当たり前ですがイスラエルは存在せず、イギリス委任のパレスチナ。右側に目を転じるとオマーンが・・・オーマン?また、イエメンやアラブ首長国連邦などはありません。
アフリカ(中央部)
西アフリカは大半の地域がフランス領スーダン。また、現在のスーダンなどはイギリス領エジプトスーダンとなっています。
アフリカ(南部)
西アフリカは大半の地域がフランス領スーダン。また、現在のスーダンなどはイギリス領エジプトスーダンとなっています。
カリブ海など
細分化された欧米植民地の数々。この辺りは現在もフランスなどが島々を領有しています。