機動戦士ガンダム　逆襲のシャア

U.C.0093　機動戦士ガンダム逆襲のシャア

●見所　Highlight

　いや、もうこの作品も、ＺＺガンダム同様ロリコンパワー全開です。が、この辺はくどいのでカット。キャラクターデザイナーが同じ人なので、これは趣味ですね。
　
　さて、いよいよアムロとシャアの話に決着がつきます。今まで行方不明だったシャア大佐は、いつの間にかネオジオン総帥という肩書きになって、地球に住む馬鹿どもに隕石落として震え上がらせようと言うんですよ。「愚かな者に地球を汚染し、破壊する権利はない。だから、私が粛清する！」ってね。当然、地球連邦に不満がある人はスカッとする話で、みんなでシャアを支持しちゃうわけです。

　ところがシャアさん、色々偉そうなこと言って、演説までやって理屈ごねているけど、実はアムロとＭＳで決着をつけたかっただけなんですな。だから、総帥だというのに勝手に自分の愛機であるサザビーで出撃し、それどころか弱いアムロとは戦いたくないなどと、実はνガンダム開発に当たって裏ルートで技術供与をしているという・・・。

　そんなまあ、理想と現実の入り交じった素晴らしいお話です。因みに相変わらず地球連邦は馬鹿・無能です。
　ちなみに個人的に好きなアムロの台詞がこれ。
　「革命はいつもインテリが始めるが、夢みたいな目標でやるから、いつも過激なことしかやらない」
　機動戦士ガンダムの頃の、「殴ったな！オヤジにも殴られたこと無かったのに！」から随分いっちょ前のことを言うようになったもんだ。

　それにしても、随分ガンダム作品を紹介してきましたが、製作の順番から言うと、これでまだ４作目です。
　あと、エンディングの歌を若き日の小室哲哉率いるＴＭＮＥＴＷＯＲＫが担当しています。

　何か見所らしい見所が書けませんでしたが、上手くまとまっている作品で、個人的には一番好きです。

●その他　Others

逆襲のシャアには、映画版の他、富野監督自身が書いた小説が２種類あります。１つがベルトーチカ・チルドレンというサブタイトル付きの奴、もう一つはハイ・ストリーマーというサブタイトル付きの奴です。どちらとも映画版とはかなり異なっております。因みに前者は、アムロに子供が出来ていまし、シャアはサザビーよりも重厚なMSであるナイチンゲールという機体に乗っています。興味がある人は読んでみるのもいいかも。個人的には映画よりもベルトーチカ・チルドレンのストーリーの方が好きです。

●登場人物＆声優　Characters & voice actor

アムロ・レイ：古谷徹／シャア・アズナブル：池田秀一／ブライト・ノア：鈴置洋孝／ナナイ・ミゲル：榊原良子／ミライ・ヤシマ：白石冬美／クェス・パラヤ：川村万梨阿／チェーン・アギ：弥生みつき／ハサウェイ・ノア：佐々木望／ギュネイ・ガス：山寺宏一／レズン・シュナイダー：伊倉一恵／ケーラ・スゥ：安達忍／ララァ・スン：藩恵子／アデナウアー・パラヤ：嶋俊介／カムラン・ブルーム：村山明／チューミン・ノア：荘真由美／オクトバー・サラン：牛山茂／アストナージ・メドッソ：広森信吾

●関連書籍・ＤＶＤ（アマゾン書店より購入可）

機動戦士ガンダム
逆襲のシャア