用意するもの
作るために必要な道具は、実はこれだけあれば十分です。
・ニッパー…必須の道具。パーツの切り取りに使います。プラスチック用のものを購入しましょう。値段もピンキリですが、高くて3000円もいかないくらい。これについてはできるだけ良いものを持っていた方が良いです。
・ナイフ…デザインナイフとかアートナイフとか呼ばれているもの。必須ではないですが、持っておくと便利です。どちらかと言えば切るというより、ニッパーで切り取った後やはみ出た塗料などを「削る」作業に使うことが多いです。替刃が一緒に入っているものがベストです。例えばこれは替刃が30枚ほど入ってますが、1キットに1枚使っても使い果たすことはないでしょう。
パーツを切り取る際は一回で切り取ってもよいのですが、一回目で少しパーツにつながっているランナー部分を残して切り、
二回目で刃をパーツと平行に当てて残りを切り取る(「二度切り」とか呼ばれてます)…という手順を踏んだ方が、表面が綺麗になります。手でもぎ取るのは厳禁。万一パーツが傷つくと補修は困難です。パテとかその辺りの作業になります。
頭の分割(写真2)
頭はヘルメットが丸々一発成型という、「HGUCνガンダム」と同じ仕様。シールを貼ってはめ込むだけで完成です。
「接着剤いらないの?」と思う人も多いかと思いますが、最近のプラモデルは殆どはめ込み式になっていて、接着せずにある程度仕上がります。ただ、例えばアンテナのように小さい部品は外れやすい場合があるので、気になるなら別途用意しておくとよいでしょう(幸い、本キットはかなりガッチリはまるので接着剤要らずでしたが)。
墨入れについて
パーツには本体の精密感を出すためにモールド(溝)が掘られているものがあります。そのままだとパーツの色と重なって見えづらいのですが、ここに色を入れてあげることでよりメリハリを利かせることができるのです。写真の右脚と左脚で全然印象が違うのがお分かりでしょうか。
この「墨入れ」をしてあげると完成度が一気に高くなります。しかも簡単にできる作業なので是非やっておきたいところです。
墨入れの方法
…模型店にいくと、このような墨入れ用の「マーカー」が売ってあるのでこれを利用します。やり方は実に簡単で、マーカーで溝にインクを入れていくだけ。溝をマーカー先でなぞってもなかなかインクは入ってくれないので、マーカーの先で溝をつつくようにして「流し込む」感覚で行うと、うまく溝にインクが入ります。
あとは…
…あとははみ出たインクをティッシュや布で拭き取るだけ。簡単でしょ?
黒やグレー以外にもいくつか色が用意されているので、パーツにあわせて使い分けるのも良いでしょう。
(赤いパーツなら赤のマーカー、青なら青マーカーと使い分けると、黒一色よりくどくならくて良いとかなんとか)
大地に立つ
…全部墨入れをしたら組み立てて完成。ついにお台場に来たぞメルツェェェェル!!
全身像
では、気を取り直してキット解説を。先述の通り、通称「お台場ガンダム」の縮小モデル。
全身像
シールは頭のカメラと目、首周りのグレー。ライフルやシールドはパーツ段階で色分けされています。
ライフル
…(当時の)戦艦の主砲に匹敵する威力のライフル。センサーが完全別パーツなので塗装の手間が省けるのはいい感じ。
可動はぼちぼちといったところ。肘や膝は直角くらいしか曲がりません。まぁガシガシ動かす用ではないですから。
バズーカ
バズーカはグリップが動くわけではなく、手首も正面にしか向いていないので、扱いにはやや困ります。
股間には汎用スタンド用の接続穴が空いているので、スタンドを接続することが可能です。
サーベル
背中のサーベルは飾りで、ビーム付きのものが1本だけ付属。ただしこのように白一色なので塗装必須。
せっかく飾りのサーベルに穴が開いているのだから、クリアパーツ用意して欲しかった…。
ということで
別キット(確かHGUCν)から拝借しました。狙ったようにピッタリフィット。これでもう少し手首が返せれば…!残念。
フル装備
…全武装を携行した状態。これにハンマーが付属しています。一番扱いに困る武器ですが。
バズーカは腰に、シールドは背中にそれぞれマウント可能。
ラストシューティング
…なんかガンダムのキットを手にするとついついやってしまう(らしい)、原作最終話のアレ。
なんというか、これがやれただけでもうお腹いっぱい。