ウイングガンダムフェニーチェ
     Wing Gudam Fenice
●この機体について
 ガンプラをテーマにしたアニメ「ガンダムビルドファイターズ」に登場するガンプラで、「新機動戦記ガンダムW」の主役機「ウイングガンダム」をベースにしたもの。

 ビルダー&ファイターはリカルド・フェリーニで、故郷イタリアの国旗色(緑、白、赤)を模したカラーリングと、オッドアイの頭部や左側に偏った羽といった左右非対称のデザインが特徴。このアンバランスさは長年に渡って修復を繰り返しながら使ってきたことによるもので、名前の「フェニーチェ」もそれに引っ掛けたものだったり(伊fenice=英phoenix、不死鳥の意味)。その不安定さを逆手に取った、変則的な機動を活かしたトリッキーな戦法を得意とする。

 特に作中15話での活躍は多くの視聴者の感動と涙を呼び、放送終了後に模型店に走らせたことで有名。
 全国の店から一斉に本キットがなくなるという、ウソのような本当の話がある。
(解説&所蔵:八十八舞太郎)

●主な登場作品
 ガンダムビルドファイターズ

●八十八所員より
 元となったウイングガンダムを崩したスタイル。胸や腕、脚そのものは原型機そのまんまです。
 大きく目立つ変化は肩アーマーの形状と片側に寄せられたウイングでしょうか。
 細かい点を挙げると、目の形やアゴや足首より下の形状も若干違っています。原型機より鋭角的ですね。

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背面
 一方の背中ですが、羽が偏っている以外は殆ど変化ないです。空いた反対側にはライフルをマウントできます。元となったキットはこの直前に発売された「HGAC ウイングガンダム」なので、一部ランナーに余剰パーツが出てきます。それを使えば色違いのウイングも作れる…と思いきや一部パーツが足りないので不完全な形でしかできません、残念。



武装
 武装は元ネタのものを改良したバスターライフルカスタムに、近接戦用のビームレイピア、原型機同様のバルカン&マシンキャノン。
あとキットでは再現されませんが、右肩に小型ビーム砲も仕込んであります。保持は簡単にできるのですが、手の甲パーツがゆるいのか外れやすいのが困りもの。
 主武装のバスターライフルカスタムは上下に分割が可能で、下側も小型のライフルとして使用できます。これを用いればなんちゃってローリングバスターも…片方が小さすぎるので見栄え良くないです、残念。実は元キットのライフル下部パーツの代わりに追加ライフル部を取り付けているので、余剰パーツを利用すればウイングガンダムのバスターライフルも再現できます。この写真がそうですね。


ビームレイピア
 近接武器のレイピアは、マウントパーツを使って左腕に装着。使用時はグリップを抜くか手甲パーツを外して持たせます。
先述の通り手甲パーツが取れやすいので、接着してしまっていいかもしれません。
 さすが最新キットなだけあって、両手持ちができるまでに腕が内側まで入ってきますが、肩からスッポリ抜けやすいのでほどほどの方が良いでしょう。


ビームマント
 シールドも兼ねるビームマントは、左肩にビーム発振基部が装備されており、そこに差し込むだけ。マントを振り払ったり、逆に巻き込もうとするときにはやはり平手パーツがあると映えるのですが、今回は番組放送開始から間もなくのキットだったのでそれらがないというのが残念なところ。
 後継機のフェニーチェリナーシタが発売決定しているので、そちらには是非付けてほしいものです。

平手
 ということで「1/144用MSハンド」から平手を拝借。やっぱり平手があるとマントが映えますね。