地球連邦軍試作型MS ガンダムF91 F91

所蔵&撮影:八十八舞太郎


○F91  基本データ

 地球連邦軍の海軍戦略研究所S.N.R.I.による「フォーミュラー計画」の集大成として誕生した小型MS。大型化し続けたMSの開発から小型化への路線変更となったU.C.100年以降を代表するMSで、宇宙世紀122年、オールズ・モビルズの残党討伐の際に連邦軍ラー・カイラム級戦艦エイブラムを母艦とし、ベルフ少尉の操縦の下に初陣を飾った。さらに翌年、フロンティアU収容された際にはクロスボーン・バンガード軍の襲撃を受け、シーブックの乗機として活躍。大型MAであるラフレシアを撃破するなど高い戦果をあげている。なお、この際に戦艦スペース・アークのレアリー艦長代行が、「ガンダム」の愛称を与えた。そのため、機体の正式名称としてはあくまで「F91」である。
 この結果、地球連邦軍における指揮官用MSとして少数が量産されるにいたり、宇宙世紀133年の木星帝国との戦いなどでも活躍している。ただし、操縦には高い技量が必要とされるため、使いこなすパイロットは限られていたようだ。
 


 主な登場作品:機動戦士ガンダムF91、機動戦士ガンダムフォーミュラー戦記0122、機動戦士クロスボーンガンダムなど
 八十八所員より:小型MS(全高15m)程度だけあって、1/100サイズながら極めてコンパクト。その小ささゆえポリキャップが幅を取るので使えない為、驚くことに一切ポリキャップが使われていないキットになっています。

  全体的にちょっと華奢かなぁ…という違和感はありますが、まぁ許容範囲内。


▼F91 ギャラリー
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 小さいながら密度やギミックはしっかりMGクオリティ。特徴的な背中のフィンパーツも全て最初から色分け済みという気前の良さ。ただ妙なところで抜けがある(グレーで塗られている部分は全てそう)のでそこらへんは注意。あとポリキャップ不使用の為パーツを組み合わせるのがとにかく大変で、はめ込む際「ペキッ」っといきそうで、戦々恐々としながら組む箇所も幾つかあるので慣れない人には大変かもしれません。
ハッチオープン
 なんとこのキットは「ヅラ」構造になっている(笑)。理由はあとで・・・。なお、サイドアーマーは設定通り展開可能で、右に予備シールド、左にサーベルが収納されています。コクピットハッチの中にはパイロットの姿が。
 因みに肩のデカールは設定準拠なら抜きなしの赤一色で「F91」と表示されていた筈なんですが、こちらの方がくどくなくて良いかなと思い採用。
ビームシールド展開
 武装は定番のライフル&サーベル、ビームランチャーに、後の主流となるビームシールド。シールドは左腕の発振器に取り付ける形。そういや最近誰かパクっていたよね…下に見えるのは付属スタンド。
 シールドをはじめ肩のフィン等今回は薄いパーツが多いので、気を抜くと割れたりしそうなので怖いです。注意。
ビームランチャー肩構え
 ポリキャップがないので関節が固いですが、逆にブラブラ
せずかちっと固定できるのは良い感じ。磨耗などによる経年劣化が心配です。
 指も前々から採用された分割も可能な可動指ですが、今回は切り離す時に折れそうで、怖かったのでそのまま使用。ってもそこまで問題になるわけじゃないのですが。
V.S.B.R.(ヴェスバー)
 F91最大の特徴、V.S.B.R.(ヴェスバー)。一応「ライフル」という名前はついているが、そんなものじゃない。ビームの速度を変えて打ち出せるマルチ兵器で、威力はビームシールドを容易く撃ち貫くほど。
 後の「Vガンダム」にもこれが登場します。更に「SEED」にも似たコンセプトの武装が存在。パクリ?そうかも知れない(笑)。デザイナーは同じですけどね。
ビームサーベル
 サーベルは左サイドアーマーに2本。作中では次々と飛び掛ってくる小型無人兵器「バグ」に対し、両の手にサーベルを持って風車の如くブン回しながら次々斬り落とすという、某コー○ー作の1000人ぶった斬り中国風アクションゲームライクな芸当も見せてくれました。さすがにそれの再現は無理・・・。
フェイスオープン
 なんとビックリ、あんた誰?…なF91のダクト開放モード。機体が加熱するとその余剰熱を発散させる為に顔のダクトが剥き出しになり、熱を排出する仕掛け。この上に通常のガンダムマスクがついているワケです。
 劇中ではマスクは左右分割式でしたが、キットではヅラ…ではなくカブト部分を取り外し、マスク部を後方に回すことで再現。しっかし怖い顔だなぁ(笑)…口だけでなく「鼻」までついているという珍しいガンダムタイプMS。劇中ではしっかり「口」から排熱していました。ハァァ…フゥゥ…。
 因みにこの「フェイスオープン」方式は、後のクロスボーン・ガンダムにも採用されているとか。
ラフレシア撃破!
 劇中の最後ってこんな感じだよね…鉄仮面駆るMA、ラフレシアの猛攻で窮地に陥ったセシリーを助けるべくF91が最大稼働を開始、余剰熱を発散させる為装甲表面を蒸発、剥離させる(MEPE・金属剥離効果)ことにより機体の熱を奪うと同時に、剥離した表面装甲がF91の移動軌跡にある程度の質量と熱量を持った残像を形成することに。
 この「質量を持った残像」はその特性柄人の目だけでなく機械のレーダーですら反応させてしまうため、劇中ではこれによりラフレシアの照準を欺き、零距離からランチャーを叩き込み、更に残像を追ったラフレシア自身の攻撃が追加注文で叩き込まれてジ・エンド。
 MSでありながら「分身」するというこのシーンが非常にインパクトが強かったので、ゲーム「スーパーロボット大戦」等に登場する時の本機は大概「分身」に該当する能力を有しています。


フル装備状態。結構映える。シールドも加えこれだけのエネルギー兵器を同時にドライブ出来るんだろうか
という気もするけど、ランチャーはEパックがあるし、ヴェスバーも出力調整が出来るから案外問題じゃないのかも。
たださすがに熱量が増えてきたのか、肩のフィンを展開中。

大きさ比較
 大きさ比べ。信じられないけど両方とも1/100。この機体がいかに大きいかが良く分かる。Mk‐U(18mちょっと)でこれだから、これが一世代前の機体になると

ν・24m
Ξ・28m
ペーネロペー・32m

 倍近くの全高差があるという事実。Mk-Uとでも「比較的大柄な大人の男性と小学校高学年の男の子」くらいの差が。

演劇
「しかし本当に小さいなぁお前」
「うわーん!何がチビだー!次世代機なんだぞ!!強いんだぞー!!」
ポカポカポカポカ
「うひゃぁ!可愛い!」

あ、駄々っ子パンチをしていると思ってください。このように、他の人よりずっと小さいので、そのことでいつもからかわれるのが最大の悩みの種なのでした。しかしそんな彼(?)には隠された秘密が…
 次回に続く!

演劇2
 「くぉらぁワレェ…さっきからワシのことをチビだのちんちくりんだの好き勝手に言ってくれとるやないけ…」
「ちょ、ちょっと待てジョナサン、ホラかの有名なあの人も『事は全てエレガントに運べ』って言ってたろう?話せば解る、話せば解るッ!」
「問答無用!死ぃねぇよぉやァァァァァッッ!!!!」
「ギイィィィィヤアァァァァァァァァァァァァァァッッッッ!!!!」


……暗転……


そう、彼は口を開くと性格が豹変してしまうという、困った人格の持ち主なのでした。

演劇3
「しかし本当に小さいなぁお前」
「うわーん!何がチビだー!次世代機なんだぞ!!強いんだぞー!!」
ポカポカポカポカ
「うひゃぁ!可愛い!」

あ、駄々っ子パンチをしていると思ってください。このように、他の人よりずっと小さいので、そのことでいつもからかわれるのが最大の悩みの種なのでした。しかしそんな彼(?)には隠された秘密が…
 次回に続く!


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