ジオン公国軍が開発した汎用量産型MS。実質的に宇宙世紀初の量産型MSで、一年戦争開戦時の主力MSの1つ。しかし、ほどなくザクUやドムなどに主力の座を奪われ、「旧ザク」としてあっという間に前線から引退している。あげくにザク=ザクUと一般には認識されてしまう始末・・・。
なお、今回紹介するのは、HGUCのザクT。
(解説&撮影:八十八舞太郎)
機動戦士ガンダム、機動戦士ガンダム08MS小隊
(設定では)人類最初の量産型MSである、MS-05B「ザクT」。全ての人型マシンはここから始まった。つまり宇宙世紀のMSにおけるアダム(イブ)のような存在なのです。単なるヤラレ役だけだと思ったら大間違いなのです。さぁ皆さん敬いましょう。敬えよ。敬えってばぁ〜!
さすがに極初期のMSらしく武装はシンプル。ビームのようなエネルギー兵器はなく、マシンガンやバズーカのような実体弾が主。
ところで、一般に「ザク」というと、アニメ版に出てくるあちらの方を思い出しますが、厳密にはあちらは初代ザクを更に改良したもので「MS-06ザクU(ザク改とも)」と呼ばれるものです。なので単に「ザク」とだけ言うのなら、本来こちらのMS-05Bを指すのが厳密には正しい。ただしMS-05Bは劇中では既に「型番遅れ」の存在であるため、MS-06を「ザク」という名前で呼び、こちらは「旧ザク」と呼称されることも多いです。どちらでも正しいので、この辺りは自分の好みで。てゆか「旧」とかゆーな!若僧にはまだまだ負けんわい!!
キットで初登場したシールド
このキットには設定でしか存在しなかった、スパイクシールドもついています。
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バズーカ発射
腕は二重関節で可動域も上々。バズーカも楽に構えることが可能。キットには付属していませんが、ガザCやSeedシリーズ付属の汎用台座を流用することが出来ます。
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フル装備
頭部はアンテナ付の指揮官機仕様とコンパチ仕様。肩に付いているのはバズーカのマウントユニット。当初バズーカ発射の反動で関節部に不良が発生することが多々あったので増設されたという、いかにも最初期の機体らしい設定。
シールド裏の物体はシュツルム・ファウスト。要は投擲弾。シュツルム・ファウストは単にシールドに装備するだけでなく手に持つこともできます。
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とぉりゃああ!!
肩が引き出し機構になっているので、例の「ショルダータックル」もバッチリ再現。また腹部が多少前後に動くので、反りや屈みなども多少は表現することが出来ます。
ただカッチリ固定されるわけではないので、少々ぶらぶらして安定し辛いのが困るといえば困る点。そこまで気にはなりませんが。
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構え! 勝負!!
…となるとやはり「格闘モーション」を再現したくなるのが男の性でしょう(笑)。アーケードや家庭機で人気を博したゲーム「連邦VSジオン」でもこの機体は拳一つで戦い抜いてきた漢気溢れるナイスガイ。是非やらねば…。
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水平蹴り
で、色々試してみました。さすがに股関節の可動域はMG程ではないですが、90度くらいまで上がりました。つまり水平回し蹴りまでならできるということです。
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こんなことも・・・
更に意外だったのが「ネリョチャギ」…つまり踵落しができるということ、これは驚き。再現するためにはフロントアーマーの切り離しが必要ですが、これはナイフ一本で出来る簡単な作業なので是非。
「連邦VSジオン」では他にも掌底や水面蹴りまで披露していましたが、それはちょっと無理でした。
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俺のこの手が・・・(以下略)
そして何故か「爆○ゴッドフィ○ガー」までやっちゃったり。他にも「舞空術」とか「サ○コクラ○シャー」、色々できるので結構遊べますよ。因みに現在我が家では、「我が生涯に、一片の悔い無し!!!!」のポーズで飾ってあります(笑)
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