クロスボーンガンダムX-1(サナリィ試作型MS)
     F-97
●機体について
 サナリィが開発した試作型MS。形式番号のとおりF−91の後継機体だが、ビームシールドが普及をしたことを念頭に、近接武器を充実させた。また、X−1こと1号機ではABCマント装備(アンチ・ビーム・コーティング・マント)を新たなビーム防御装備として採用。数発のビームの直撃にも耐えられ、エネルギーを消費するビームシールドと異なり、常時装着しておくことができる。
 なお、本機はデータ収集のために宇宙海賊「クロスボーン・バンガード」に貸与。宇宙世紀133年に発生した木製帝国との戦いでは、キンケドゥ・ナウことシーブック・アノーの乗機として多大なる戦果を挙げた。その後はトビア・アロナクスに譲られ、引き続き木製帝国残党軍との戦いなどで使用されている。
 今回紹介するのは、1/100 MG クロスボーンガンダムX-1 Ver.Ka
 (解説&撮影:八十八舞太郎)

●主な登場作品

 機動戦士クロスボーンガンダム、機動戦士クロスボーンガム「スカル・ハート」、機動戦士クロスボーンガンダム「鋼鉄の七人」

●八十八所員より

 Ver.Kaシリーズとしては4作目なのかな?今回は映像化されていないマイナー作品からクロスボーンガンダムX−1。その前に「F91」がMG化されたから、その直接の系統機にあたる本機のキット化もされるかな……なんて期待してたら、思いの外早く実現しちゃったという事実。因みにこれ、以前友人にイヤフォンを無償譲渡したら、彼がそのお返し&お土産、な感じでくれたもの。良い友を持つというのはステキです。ありがとうH.F(笑)
 元が小型(15m)なのでF91と同じくキャップレス仕様ですが、材質等でやや工夫されたのか、F91よりも格段に組みやすくなっています。また、二つの武装、バスターガンとビーム・ザンバーはそれぞれ腰にマウントできます。
 設定通りにコア・ファイターとドッキング。背中のX字型のフレキシブル・スラスターも勿論可動。
 額のドクロマークに顔の赤い隈取…なんと人相の悪いMSだこと!

▼ギャラリー
ザンバスター
 バスターガンとザンバーは、連結させることで高出力の光学射撃兵器、ザンバスターに。中世の拳銃を思わせるデザインがナイス。グリップの保持用溝が片方しかないので、何故か右手にしか持てませんが。
 また、肩の黄色い物体はコア・ファイター用のビーム・ガンですが、引き抜いてサーベルとしても運用可。
アンカー
 あらビックリ、なシザー・アンカー。フロントアーマーが展開して射
出されるもの。敵機の捕獲や機体の保持、武器のホールドに用いられるとのこと。いわゆる隠し腕。

 胸部パーツは2種類用意してあり、差し替えることでこの写真のような、後に譲り受けたトビア用のX1改・改仕様にもできます。

ブランド・マーカー
 腕部に仕込まれたビーム発振器。収束させてインファイト用のブランド・マーカーとして使用される他、展開させることでビーム・シールドとしても機能します。
 そういやシールド無かったな…ザンバーの件とこの辺が落ち度か?まぁシールドがあってもオプション装備の関係上使い辛いんですが。
必殺キック!!?
 ただの蹴り…と思いきや足裏から仕込み刃が…
 フクラハギに仕込まれたヒート・ダガーは、普通に手に持てる他に刃の部分を足裏に装着することで設定を再現。スラスターの余熱で高熱化させることで、威力を高めてるんだって。ふーん。
A.B.C.
 クロスボーンガンダムといえばやはりコレ、ABCマント装備。てるてる坊主ではない。「ABC」というのは別にななみとこのみの…ではないし、恋愛の進行具合を表す若者の隠語でもない。
 AntiBeamCoating…つまり対ビーム兵器仕様マントというもので、数発のビームの直撃にも耐えられる優れもの。肩と胸にあるフックで固定するというのも設定通りか。結構しっかりと保持できます(装着がやや面倒ですが)。布製なので、洗濯糊などを使ってうまく「シワ」の表現ができれば、なお見栄えがするかもしれません。
 欲を言えばGFFみたく、二種類欲しかったなぁ。
REAR
 海の男は背中で語るもの。っても殆どマントですが。
紫電一閃
 マントで隠れる場所を利用してうまくテープで貼り付ければ、このように「流れ」の再現も可能に。ただ、宇宙空間で戦うイメージが強いのに、スタンドが付いていないのは少し残念。
確かにフレームはF91と共用なので、スタンドが流用はできるんですが、向こうのスタンドが「ラフレシア」ってのがなぁ…
キシャーッ!!
 F91同様、この機体も頭部に排熱機構がありますが、こいつは本当に口がガバッと開くと言うビックリ仕様。言うなればデビルガンダム(機動武闘伝Gガンダム)と同じ感じ。
 ただでさえ悪い人相が更に悪く…その悪さは某ボクサーも裸足で逃げ出すほど。因みにコックピットが展開して、コア・ファイターのコックピットが見えるギミック付き。
装備品1
 腰にマウントしている武装はそれぞれ持つことができます…できるんです……が、肝心要のザンバーがホールドできねぇとは如何なことか。実は両面テープ使用という裏事情が。
 ま、目立たないから良かったんですが。
装備品2
 コア・ファイターと各種オプション一覧。
 バスターガンの下はリアアーマーで、左がノーマル版、右が「スクリュー・ウェッブ」を仕込んだX1改(及びX1改・改)仕様。
 コア・ファイターはスラスターが可動する他、キャノピーが開くギミックがあります。


お前の取るべき道は二つある。
一つは何も聞かず地球に帰り…全てを忘れ、貝のように口をつむぐ事。
そしてもう一つは…我らと共に、真実に立ち向かうことだ!

…あーもう格好良すぎ。


(せっかく海賊なんだから…ね…)

「おい、金目のモノはこれで全部なのか…?」
「す、スミマセン。これで全部なんです…」
「そうかい…じゃあ足りない分はそこの娘の身体とテメェの命で支払ってもらうとするかい!」
「あぁ、それだけはご勘弁を!命だけは…ッ!」

(*背景写真撮影:ムスタファ *すんません、こんなところで活用しましたby所長)