ガンダム界屈指の「美しい」MSとして、全シリーズを通しても非常に人気の高いMS、AMX-004「キュベレイ」。
初代ガンダムに登場した、ビット兵器搭載モビルアーマー「エルメス」(ララア・スン専用MA)を小型化するというコンセプトの元製作された本機は、小型化からくる汎用性や機動性、全てにおいてエルメスを上回る機体に。
しかしその代償として本機を操縦する為には極めて高いニュータイプ能力を有しなければならないため、実質的にネオ・ジオン摂政「ハマーン・カーン」の専用機となっている。なお、本機以外にも、色違いで武装周りに少しだけ変更の加えられた「キュベレイMk-U」、デチューン機である「量産型キュベレイ」等のバリエーションが存在する。
(解説&撮影:八十八舞太郎)
機動戦士Zガンダム、機動戦士ガンダムZZ
MGシリーズの中でも屈指の出来と評判の本キット。シールはメインカメラ(目)以外存在せず全てが組み立て段階で完璧に色分けされています。やることといえば墨いれと、気になれば腕部分の黒いラインの塗装か。
デカールは肩のネオ・ジオンのエンブレムだけ貼り付けましたが、正直無くても問題ありません。
REAR
背部のファンネルラックに搭載されているファンネルは、取り外しできますが、正直外しても飾る機会が無いのでこのままでも良いかも。
ファンネル以外の武装は、手の付け根に仕込まれたサーベル兼用ビーム・ガンのみと極めてシンプル。逆に言えば、これだけでも十分に戦闘を行え、常軌を逸した戦果を挙げられる本機の基本ポテンシャルの凄まじい高さを誇示してるとも言えます。
(或いは、実質専属のパイロットであるハマーン・カーンの、パイロットとしての能力の高さを示しているとも捉えられますが)
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この美しさを堪能してください
特徴的な肩のバインダーはかなり自由に稼動し、内部にはさすがMGキットらしくスラスターやパイプといったモールドが施されています。意外と目立つのでここも塗装してやるとぐっと引き締まるでしょう。
このバインダーはそれだけでも並のMS一機分に相当する推進力を持ち、更に機構的に独立している下半身部もそれと同等の推進力を確保しています。
つまり、どちらかが破損しても通常レベルでの戦闘続行は可能であり、無損害時の推進力は単純に一般機の倍(かそれ以上)。
さすが我らがハマーン様、そこらの俗物とは格が違うぜ!…いや、凄いのは機体の方か。まぁパイロットも凄いんですけどね、色々と。
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蝶が宇宙(そら)に舞う
首が大きく前方にせり出すようになっており、バインダーを展開することで巡航形態にもなります。
またサーベル用の握り手、親指以外の4指が可動する可動指に加え、指を大きく広げた飛行ポーズ用の平手と、左右合計6種の手が付属。
ポージングに困らないのは実に良い感じです。
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ヲホホホホホ
ちょっと「ケダモノ」っぽく。何かと上品なイメージがする本機ですが原作での暴れっぷりはこのように「鬼神」そのもの。因みに「キュベレイ」という名前は神話に登場する神様の名前から取られたそうです。
以前に紹介した「ウイングガンダムゼロ(EW版)」とは趣を異にした美しさ、是非手にとって感じてみてくださいませ。
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