2005年11月〜2010年1月 短距離寝台特急「北陸」
寝台急行列車として定期と季節それぞれ1往復設定されていた「北陸」。昭和50年3月改正で20系客車を投入して季節列車を定期化のうえ特急に格上げされました。デビュー時はあまりの運転時間の短さから特急列車の設定自体を疑問視する向きがあったことが思い出されます。
その後、車両は14系へと改善され、更に個室寝台が編成の半分を占めるなど旅客サービスの向上により、なかなかの人気を博したと聞いています。しかしながら高速夜行バスの台頭に利用率がじり貧と成り、遂に2010(平成22)年3月改正で惜しまれつつ廃止となりました。
運行時間の関係で実質的には始終着駅での撮影しか出来ませんでしたので、時系列に在りし日の姿を紹介していきたいと思います。
(使用機種:CANON EOS20D、60D 執筆 平成27年9月11日)
《 2005(平成17)年11月 》
この頃は後年のパニックを思えば天国でしたね(再掲)
(左)クハ489-5 金サワ 602M 能登 (右)EF81-147 長岡 3002レ 北陸 北陸本線金沢駅
サンダーバードからの乗継で忙しかった(再掲)
EF81-147 長岡 北陸本線金沢駅
忙しいと云いながら最後尾も撮ってます(再掲)
(左)スハネフ14-20 東オク 3002レ 北陸 (右) クハ489-505 金サワ 602M 能登 北陸本線金沢駅
上越越えはEF64(再掲)/EF64-1031 長岡 東北本線上野駅
《 2006(平成18)年3月 》
唯一の途中駅での撮影(再掲)/EF81-149 長岡 北陸本線富山駅
《 2008(平成20)年8月 》
朝早くホテルを出て疲れた身体で到着を待ちました
EF81-149 長岡 北陸本線金沢駅
露出厳しく流し気味に撮ります
EF81-149 長岡 北陸本線金沢駅
比較的長時間停まってたんで楽に収めることが出来ました
スハネフ14-32 東オク 北陸本線金沢駅
未だ人も少なくゆっくり撮れた頃です
EF81-149 長岡 北陸本線金沢駅
いつも取れなかったソロの寝台券・・・
スハネ14-701 東オク 北陸本線金沢駅
一度は乗りたいと思ってたAソロ・・・
オロネ14-701 東オク 北陸本線金沢駅
《 2009(平成21)年3月 》
前回も今回も東京出張帰りの遠回りです(汗)
EF81-149 長岡 北陸本線金沢駅
最後尾の駅ホーム進入シーンは前回の遣り残しでした
スハネフ14-35 東オク 北陸本線金沢駅
《 2010(平成22)年1月 》
朝の到着シーンは、関西からは意外に到着困難・・・
EF64-1053 長岡 東北本線上野駅
これは朝ではなく夜の出発時 スハネフ14-29 東オク 北陸本線金沢駅
残り2ヵ月だけにパニックでした(笑)
(左)クロ682-2012 金サワ 5051M しらさぎ51号 (右)EF81-140 長岡 3002レ 北陸 北陸本線金沢駅
人は多くても皆が協力して入れ替ってたんで問題なしでした
(左)クハ489-1 金サワ 602M 能登 (右)EF81-140 長岡 3002レ 北陸 北陸本線金沢駅
最後尾に回ってもお互いの協力で和やかに撮影出来ました
(左)スハネフ14-27 東オク 3002レ 北陸 (右)クハ489-501 金サワ 602M 能登 北陸本線金沢駅
ある意味、このシーンだけの為に来たようなもんです
(左)スハネフ14-27 東オク 3002レ 北陸 (右)クハ489-501 金サワ 602M 能登 北陸本線金沢駅
隣が先に出ていき「北陸」だけが残りました
スハネフ14-27 東オク 北陸本線金沢駅
ホームが曲線を描いてて先頭まで入りませぬ・・・
スハネフ14-27 東オク 北陸本線金沢駅
翌朝、早朝からの多くの人出でアングルが厳しい・・・
EF81-149 長岡 北陸本線金沢駅
不思議なことに緩急車側は空いてました
スハネフ14-30 東オク 北陸本線金沢駅
「北陸」は短い運転区間と時間でしたけど、上手くダイヤを組んで質の高いサービスを提供すれば高い乗車率を確保できる好事例であったと思います。しかし、世の中が不況になり将来に対する不安が蔓延し、人々の財布の紐が必要以上に締まり、料金の安い交通手段へと需要が流れていく。結果、設備投資分を料金収入で回収しなければならない構造的欠陥を抱える鉄道は撤退せざるを得ない。加えて複数の会社を跨ぐ列車であることに起因するグループ間の諍い、更に、新車両投入を躊躇う会社、色んな要素が「北陸」の廃止には含まれていたな気がします。
中越地震による運休から運転を再開した「北陸」に乗車した際の、乗務員さん、利用客の皆さんの笑顔を思い出すに付け、未だに目頭が熱くなってしまうわたくしです。