毛越寺庭園
 所在:岩手県平泉町字大沢
 平安時代末期、奥州藤原氏第二代・藤原基衡(もとひら)から第三代・藤原秀衡(ひでひら)の時代にかけて整備された毛越寺(もうつうじ)の庭園。大泉が池を中心とする浄土庭園が現在も残されており、特別史跡と特別名勝に指定されています。
⇒詳しくはこちら

鶴舞園(本間美術館庭園)
 所在:山形県酒田市御成町7-7
 蓬莱嶋を中心とする回遊式庭園で、島の松に鶴が飛んできたことから、酒田藩主の酒井侯によって鶴舞園(かくぶえん)と命名されました。奥の建物は清遠閣(せいえんかく)で、藩主が領内巡視の際にたびたび利用しました。明治時代末に一部2階建てに増築し、昭和天皇が東宮時代に利用されています。
 ちなみに元々は、豪商である本間家四代の本間光道が1813(文化10)年、丁持(ちょうもち、港湾労働者)たちの冬期失業対策事業として築造した別荘です。

旧齋藤家夏の別邸(齋藤喜十郎邸)
 所在:新潟市中央区西大畑町576
 明治〜昭和初期に鍵富家、白勢家と並ぶ新潟三大財閥と言われた斎藤喜十郎家が、1918(大正7)年に建てた広大な別荘の庭園です。

旧新発田藩下屋敷庭園(清水園)
 所在:新潟県新発田市大栄町7丁目9-32
 新発田藩主の溝口家下屋敷「清水谷御殿」の庭園です。
⇒詳しくはこちら

偕楽園
 所在:茨城県水戸市見川
 水戸藩第9代藩主の徳川斉昭が造営させたもので、梅の名所としてお馴染み。

浜離宮恩賜公園
 所在:東京都中央区浜離宮庭園1-1
 将軍家の鷹狩場であった場所に、四代将軍家綱の弟で甲府宰相の松平綱重が甲府浜屋敷と呼ばれる別邸を建てたのが起源。綱重の子供の綱豊(家宣)が六代将軍となったことから将軍家の別荘「浜御殿」となり、歴代将軍によって庭が整備されてきました。
 明治維新後は皇室の離宮となり、1946(昭和21)年から一般に有料公開されています。なお、国の特別名勝及び特別史跡に指定されています。

旧芝離宮恩賜公園
 所在:東京都港区港区海岸1-4-1
 1678(延宝6)年に老中で小田原藩主の大久保忠朝が4代将軍家綱から拝領した土地へ、屋敷と庭園を造ったもの、当時の庭園は「楽壽園」と呼ばれていました。
 その後、所有者はいくつか変遷をし、幕末には紀州徳川家の御屋敷となります。そして明治4年には有栖川宮家の所有となり、同8年に宮内省が買上げ、翌年に芝離宮となりました。
 大正13年1月に、皇太子(昭和天皇)のご成婚記念として東京市に下賜され、これ以後一般公開されています。

六義園
 所在:東京都文京区本駒込六丁目16−3
 1695(元禄8)年、五代将軍・徳川綱吉の側用人である柳沢吉保が自ら設計し、7年の歳月をかけて造った回遊式築山泉水庭園です。
⇒詳しくはこちら

小石川後楽園
 所在:東京都文京区後楽1丁目6−6
 水戸藩初代藩主の徳川頼房が江戸の中屋敷(後に上屋敷となる。)の庭として造ったもので、第2代藩主の徳川光圀の代に回池泉廻遊式として完成しました。ちなみに屋敷跡は現在の東京ドームです。

東京国立博物館庭園
 所在:東京都東京都台東区上野公園13-9
 かつてあった動植物の研究部門「天産部」の名残で、珍しい樹木や野草が植えられているのが特徴です。

殿ヶ谷戸庭園
 所在:東京都国分寺市南町2-16
 大正2年〜4年に江口定條(後の満鉄副総裁)の別荘として整備され、1929(昭和4)年には三菱財閥の岩崎家の別邸となったもの。1974(昭和49)年に保全のため、東京都が買収しました。なお庭園は回遊式林泉庭園です。

円覚寺(方丈庭園)
 所在:神奈川県鎌倉市山ノ内409

建長寺庭園
 所在:神奈川県鎌倉市山ノ内8

報国寺
 所在:神奈川県鎌倉市浄明寺2-7-4
 鎌倉時代末期に足利家時によって創建された寺院。孟宗竹の竹林が広がり、「竹の寺」とも呼ばれます。

三渓園
 所在:横浜市中区本牧三之谷58-1
 実業家の原三溪(はらさんけい)によって、1906(明治39)5月1日に開園した日本庭園。鎌倉や京都から移築した数々の歴史的建造物と調和した庭園は見事というほかありません。
⇒詳しくはこちら

兼六園
 所在:石川県金沢市兼六町1-4
 加賀藩主前田家の歴代藩主によって造り上げられた林泉回遊式大庭園。水戸偕楽園(かいらくえん)、岡山後楽園(こうらくえん)とならぶ日本三名園の一つです。
⇒詳しくはこちら

智積院庭園
 所在:京都市東山区東大路七条下る東瓦町964

龍安寺石庭(方丈庭園)
 所在:京都市右京区龍安寺御陵下町
 細川勝元が1450(宝徳2)年に徳大寺家の別荘を譲り受けて建立した寺で、写真の石庭は枯山水庭園として名高いもの。

天龍寺曹源池
 所在:京都府京都市右京区嵯峨天龍寺芒ノ馬場町68
 天龍寺を開山した夢窓疎石の作庭による廻遊式庭園で、嵐山や亀山を借景として取り入れています。

無鄰菴庭園
 所在:京都市左京区南禅寺草川町
 明治の元老・山縣有朋の別荘。庭園は7代目小川治兵衛に作庭させたものです。

霊雲院庭園「九山八海の庭」
 所在:京都府京都市東山区本町15丁目801
 江戸時代中期に作庭された後、長らく荒廃していた庭園を重森三玲が復元したもの。名称の由来は、須弥山を中心に八つの山脈と八つの海がとりまくという仏教の世界観を庭園に再現したことによるもの。
⇒詳しくはこちら

東福寺方丈北庭
 所在:京都府京都市東山区本町十五丁目778番地
 重森三玲の手によるもので、石と苔を幾何学的な市松模様に配しているのが特徴。
⇒詳しくはこちら

東福寺開山堂庭園
 所在:京都府京都市東山区本町十五丁目778番地
 池泉鑑賞式庭園で、枯山水の庭に対面して、築山風の池庭が設けられた特徴的。
⇒詳しくはこちら

圓徳院庭園
 所在:京都市東山区高台寺下河原町530
 豊臣秀吉の妻、北政所が58歳から77歳で亡くなるまで過ごしていた場所。北政所没後、彼女の兄である木下家定の次男・木下利房が木下家の菩提寺「圓徳院」として開きました。

五風荘
 所在:大阪府岸和田市岸城町18-1
 旧岸和田城内の新御茶屋跡などに、1929(昭和4)年から約10年かけて造営された広壮な池泉廻遊式です。

平城宮東院庭園
 所在:奈良県奈良市法華寺町
 平城宮の庭園を発掘成果を元に復元したもの。
⇒詳しくはこちら

相楽園
 所在:神戸市中央区中山手通5-3-1
 神戸市の市長を務めた小寺謙吉氏の先代小寺泰次郎氏が、明治末期に完成させた池泉廻遊式です。
⇒詳しくはこちら

旧津山藩別邸庭園(衆楽園).
 所在:岡山県津山市山北628
 津山藩第2代藩主の森長継が、明暦年間(1655〜58年)に、京都から作庭師を招いて造営した池泉廻遊式の大名庭園。

頼久寺庭園
 所在:岡山県高梁市頼久寺町18
 小堀遠州が作庭した蓬莱式枯山水庭園。

縮景園
 所在:広島県広島市中区上幟町2−11
 広島藩主浅野長晟(ながあきら)により、1620(元和6)年から広島城近くの別邸の庭園として築庭されたもの。作庭者は茶人として知られる家老の上田宗箇です。

毛利氏庭園(旧毛利邸)
 所在:山口県防府市多々良1-15-1
 1916(大正5)年に完成した、旧長州藩主で公爵毛利家の本邸(防府邸・多々良邸)の庭園です。

万福寺(萬福寺)庭園
 所在:島根県益田市東町
 益田兼尭(ますだかねたか)に招かれた雪舟が作庭したもので、国指定の名勝に指定。

栗林公園
 所在:香川県高松市栗林町1-20-16
 紫雲山を借景として6つの池と13の築山を巧妙に配した高松藩の大名庭園。生駒家が築庭に着手し、次に藩主となった松平家5代100年かけて整備されました。

天赦園
 所在:愛媛県宇和島市御殿町9-9
 宇和島藩第7代藩主、伊達宗紀(むねただ)(春山)が隠居の場所として建造した池泉廻遊式の大名庭園。

仙巌園
 所在:鹿児島県鹿児島市吉野町字磯
 1658(万治元)年に島津光久によって造園された、薩摩藩主島津氏の別邸とその庭園。写真奥に見えるように、桜島を築山に、鹿児島湾を池に見立てています。

識名園
 所在:沖縄県那覇市真地421-7
 琉球王最大の別邸の庭園で、中国皇帝の使者である冊封使(さっぽうし)の接待の場にも利用された場所です。庭園の形式は池泉廻遊式。

↑ PAGE TOP