というわけで前回の観閲式から続きまして今回は総合訓練の模様をお送りします。
巡視艇・消防艇による放水展示訓練です。前から消防艇FL01「ひりゅう」、巡視艇PC51「よど」、巡視艇PC22「はまぐも」、川崎市消防局消防艇「第6川崎丸」、市川市消防局消防艇「ちどり」です。
カラー放水しちゃうんです。※着色には環境に影響を及ぼさない食紅を使用しております。
ヘリ4機による編隊飛行です。
カラースモークまでしちゃうんです。空自ブルーインパルスは基地近隣住民等への配慮(洗濯物などにスモーク粉が付着するぽいです)で使用しなくなったカラースモークも東京湾の上では関係ありませんのよ。
数回爆音がこだました後、爆発しちゃいました。ただのタグボートですが、設定上はタンカーです。
事故船の乗員が海に飛び込んだ模様。ヘリが漂流者の救助に向かいます。
降下員が降下して漂流者を救助、ヘリに回収します。
回収完了、地上の病院へそのまま搬送します。しかし…未だ地獄の救出作戦は終わりませんよ!!
もう1名、漂流者が確認されているのでスーパーピューマが救助へ向かいます。
降下員が着水し、遭難者の確保を行います。しかしこの技術、半端ないですな。
無事、遭難者を確保しました。スーパーピューマへ収容します。
収容完了、近くに病院が無い状況を想定して(たぶん)巡視船「ちくぜん」へ向かって飛行します。
けたたましいサイレンを鳴り散らして巡視艇「よど」が駆けてきました。タンカーからの通報を受けて、消火を行うため現場海域へ急行します。このような火災を起こした船舶が漂流することは、周りを航行する船舶に危害が及ぶ可能性が高いので早急に鎮火する必要があります。
依然タンカーは黒煙を上げて炎上しています。このままでは周りを航行中の船舶が危険です。
海上保安庁をはじめ、各消防局からも消防艇が駆け付け消火作業に当たります。
え?まったく火が消える様子がないですって?
アナウンス「本日は皆様に消火作業の様子をご覧いただくために、直接火元への放水は行っておりません(キリッ」 いや、もちろん訓練ですからね。
先程、漂流者を救助したスーパーピューマが巡視船「ちくぜん」に着艦します。
着艦後、待機していた乗員によって遭難者は船内の医務室へと運ばれ処置を受けます。一部の巡視船は医療設備などが整備された型もあり、離島など医療設備が整ってない地域の救難活動にはこのように巡視船内で対応する場合もあります。
救助した遭難者を降ろした後は基地に帰投していきます。
このように海上保安庁は救難活動において巡視船・航空機の連携を密に行うことによって迅速かつ正確な救助を可能にしています。