ところでみなさん、海上保安庁観閲式の一番の魅力ってなんでしょう?
…それは、最後にあります。ファラウェルパレード、通称「おバカパレード」(もちろんいい意味でね)。実は毎年楽しみにしているところであったりします。
さてさて、今期で引退するYS−11「ブルーイレブン」がロールを行います。
一般公開ではこれが最後の飛行となってしまいます。YS−11の任務は今後も別の機体によって引き継がれますが、この機体が残したものは非常に大きなものです。1969年に就役して以来海保YS−11は様々な活躍を見せました。冷戦当時の日露関係の中、一人の男の子の命を救うために空の壁を突き破り、札幌からサハリンへ飛行した救命劇は有名ですね。それ以外でも数々の海難事故で捜索を行っています。詳しくは調べてみるのも面白いですよ。
やはりこの機体、低速時の機動性は素晴らしいなーと実感します。約40年もの間、お疲れさまでした。
さてここからがおバカパレード(だからもちろんいい意味でね)の醍醐味!参加航空機・船艇によるファラウェルパレードです。こちらは新潟から来た「らいちょう」です。これはご当地キャラの「とっきっき」だそうです。ええ、はい。
鹿児島から来た「まなづる」。海保のキャラクター「うみまる君」の妹「うーみんちゃん」と飛行士の型が手を振ります。おとなしい…。
対馬の「なつぐも」。なんかよくわからないキャラは「つしにゃん」らしいです。
ちなみにこれが個人的に一番好きなカット。太鼓ェ…。(笑)
こちらは沖縄・中城より「あわぐも」です。
気合の入りっぷりが半端ない。(笑)
続いて尾鷲から来た「すずか」です。このフネの凄い所はスーパーピューマが離発着できる後部甲板をフルに活かして…。
尾鷲名物・奇祭「ヤーヤ祭り」をやってしまうところ。(笑)甲板の有効活用とはこのことぞ!しかしこちらもすげぇ…。
さあいよいよ真打登場!!根室より、「かりば」です。さすが我々の期待に反することなく見事なまでのはっちゃけぷりです。「かりば」はよく観閲式に参加するフネですが、毎回半端ないです。はい。
カニとか牛とか「牛乳」とか旗とかいろいろ突っ込んでたらキリがありません。ネタの仕込みが凄すぎます。さすがです。というか乗員の方ノリノリすぎます。最高の根室PRです。
最後は宿毛より「あらせ」。なんか変な人が約1名。
これはこれは坂本竜馬様がいらっさったどおおおおおお!!
海上保安庁の巡視船の船名はその地に根付く存在であるようにと、一部のフネを除いてその土地の山や川などから付けられています。乗員も同じく、配置先の地を第2の故郷として愛します。そして中央の観閲式の最後にその地のアピールをするのが通例となっています。やはり、「愛」を感じますね。
中国海事局の「海巡21」は帽振れだけだったので割愛。
こちらも観閲式ではお馴染み。「白鳥の湖」に合わせてFL01「ひりゅう」とPC22「はまぐも」が舞います。どちらも横浜海上保安部所属のフネです。
さて、全プログラムが終了したので帰ります。「やしま」「つがる」「だいせん」は晴海を、「いず」は横浜をそれぞれ目指します。写真は帰り道で見つけた某夢のネズミの国。
途中で「あらせ」が我々を追い抜いていきました。乗員の方が帽振れで見送ってくださっています。……竜馬様がまたいらっさったどおおおお!!(かなり見づらいですが)
CL109「のげかぜ」。目立つことはありませんが、今回観閲式を行っている間中、周辺海域の警備に当たって下さいました。感謝感謝。一足先に晴海へ向かいます。
東京灯標も近付き、東京港へ戻りつつあることを実感させます。しかし、羽田の新しい管制塔の高さがよく分かりますなあ。
晴海に帰港!!「だいせん」乗員の皆様並びに本日お世話になった海上保安官の皆様ありがとうございました!やっぱり海上保安庁の観閲式は楽しいですね。また来年も当選して是非参加したいですなあ。
ちなみにこの後、東京駅方面へのバスはもう混んで混んで混んで混んで以下略 なので豊洲に一端抜けることにしました。しかも臨時急行バスとか凄すぎます都営さん。
それではお付き合いいただきありがとうございました。
平成22年度 海上保安庁観閲式 完