敷島型は日本海軍が保有していた戦艦で、日清戦争後に対ロシアを想定してイギリスに発注したもの。マジェスティック級戦艦の改良型として完成し、「敷島」、「朝日」、「初瀬」、「三笠」の4隻が就役した。
このうち、このページで紹介する「三笠」は日露戦争時に東郷大将が乗艦する連合艦隊の旗艦として活躍したもの。ロシアのバルチック艦隊を打ち破り、世界の常識を変えた中心的な役割を果たした。しかし、間もなくワシントン軍縮条約の枠組みの中で、廃艦が決定。しかし保存を求める声が多く、1925年に横須賀にて保存されることが決定された。第2次世界大戦後は部材が持ち去られるなど荒廃するが、まもなく復元を求める動きが広がり、今にその姿を伝えることに成功している。