種別
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警備艦(DDH) |
主機
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ガスタービン(COGAG)・2軸 |
登場年
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1986年 |
速力
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32kt |
基準排水量
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4600t(DDG−171)
4650t(DDG−172) |
搭載機
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なし(離着艦可能) |
全長
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150m |
乗員
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260名 |
全幅
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16.4m |
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Mk-42 127o54口径単装砲2基
MK-13 スタンダードSAM単装発射機1基
ハープーンSSM4連装発射筒2基
Mk-112 アスロックSUM8連装発射機1基
324o短魚雷3連装発射管2基
Mk-15 20oCIWS2基
海上自衛隊第3世代のミサイル護衛艦。本級は前の「たちかぜ」級に比べてかなり進歩した艦となっている。
まず、機関がそれまでの蒸気タービンからガスタービンへ進化した。これはミサイル護衛艦としては初めてであるが、同機種4基によるCOGAG方式を海上自衛隊の護衛艦としては初めて採用した点は注目に値する。
また、ミサイルの搭載方法も従来の後部搭載方式から、前方からの航空脅威に対応すべく、前部搭載に変更され、ミサイル発射機への波の影響を軽減するため、艦首にブルワークが装備されている。ミサイル発射機の搭載のために51番砲塔が一段高く装備されている。さらに、ミサイル発射機を前部に移したため、後部甲板に余裕ができ、「たちかぜ」級までがヴァートレップのみだったのに対して、本級では、ヘリ着艦も可能になっている。
ほかにも本級は多数のコンピュータを搭載し、高度なシステムを構築していることや、対艦ミサイル発射筒の装備など従来のミサイル護衛艦とは一線を画す存在となっている。
本級は、海上自衛隊のミサイル護衛艦の主力として5隻が整備される予定であった(「あまつかぜ」の代替分1隻込み)が、3番艦以降がイージス艦として整備されることになってしまったため、本級の整備は2隻で終わってしまった。
このような経緯のためか、非常に特徴の多い艦であるにもかかわらず、いまいち存在感がないように思われる。
艦番号
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艦名
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竣工日
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DD-171 |
はたかぜ |
1986年3月27日 |
DD-172 |
しまかぜ |
1988年3月23日 |