護衛艦「もがみ」型
1番艦の「もがみ」。
(撮影:裏辺金好)
●基本データ
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多機能護衛艦(FFM) |
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CODAG・2軸 |
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2022年 |
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30kt |
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3900t |
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なし(離着艦可能) |
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133m |
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90名 |
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16.3m |
●兵装一覧
62口径5インチ砲 1基SeaRAM 1基
遠隔管制機関銃 2基
SSM装置 1基
VDS、TASS 1式
対機雷戦用ソーナー 1式
UUV 1機
USV 1艇
簡易型機雷敷設装置 1式
哨戒ヘリコプター 1機
VLS装置 1式など
●解説
「もがみ」型は、従来の護衛艦と一線を画したコンパクトかつ多機能な艦船として設計されたもので、22隻が建造予定。艦種記号に新たにFFM(Frigate Multi-purpose/Mine ※多目的フリーゲート/機雷)を採用している。なお、海上自衛隊にフリーゲートに分類される艦船が配備されるのは半世紀ぶりである。外観は対艦ミサイルなどに探知されにくいステルス性の形状であり、魚雷発射管やミサイルなどの電波を受けやすい機器を艦内に格納している。また、機関はガスタービンエンジンとディーゼルエンジンの組み合わせ(CODAG方式)を採用。ドイツのMAN社製12V28/33D STCディーゼルエンジン2基、加速機としてイギリスのロールス・ロイス製(※)MT30ガスタービンエンジン1基を搭載している。(※川崎重工業がライセンス生産)
平時の警戒監視に加え、有事には対潜戦、対空戦、対水上戦に対応。さらに、これまで掃海艦艇だけが担っていた海中の機雷を除去する機能も併せっているのが特徴。三菱重工業製の無人水中航走体(UUV)である「OZZ-5」を搭載し、これは自律的に障害物を回避しながら、従来よりも探知が困難な機雷や海底下に埋没した機雷を探知する機能を有している。
また、人員不足に対応し乗組員を90人として、通常の護衛艦の半数程度におさえた省人化を実現。さらに護衛艦としては初めて「クルー制」を導入し、4つのチームで3隻を担当する。
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FFM-1 | もがみ | 2022年4月28日 |
FFM-2 | くまの | 2022年3月16日 |
FFM-3 | のしろ | 2022年12月15日 |
FFM-4 | みくま | 2023年3月7日 |
FFM-5 | やはぎ | 2024年5月21日 |
FFM-6 | あがの | 2024年度予定 |
FFM-7 | によど | 2024年度予定 |
FFM-8 | ゆうべつ | 2024年度予定 |
●ギャラリー
1番艦の「もがみ」。
(撮影:裏辺金好)
2番艦の「くまの」。
(撮影:裏辺金好)
2番艦の「くまの」。こちらは背面から。
(撮影:裏辺金好)
5番艦の「やはぎ」。
(撮影:裏辺金好)