種別
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警備艦(DDG) |
主機
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蒸気タービン2基・2軸 |
登場年
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1976年 |
速力
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32kt |
基準排水量
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3850t(DDG−168・169)
3950t(DDG−170) |
搭載機
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なし(ヴァートレップのみ) |
全長
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143m |
乗員
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230名(DDG−168)
250名(DDG−169)
255名(DDG−170) |
全幅
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14.3m |
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Mk-42 127o54口径単装砲2基(「たちかぜ」は1基)
MK-13 スタンダードSAM単装発射機1基(「さわかぜ」はハープーンSSM発射可能)
Mk-112 アスロックSUM8連装発射機1基
324o短魚雷3連装発射管2基
Mk-15 20oCIWS2基
海上自衛隊第2世代のミサイル護衛艦。
初のミサイル護衛艦であった「あまつかぜ」からおよそ10年後に建造されたため、デザインはより洗練されたものとなっており、「あまつかぜ」の改良型というよりは「たかつき」型のミサイル艦という印象を与えることになった。
装備面でも大きく進歩しており、航空目標の脅威増大に伴い、「目標指示装置(WES)」を装備し、海上自衛隊の艦艇のシステム化の先駆けとなった。また、これも「さわかぜ」にいたって「戦闘指揮装置(CDS)」へと進化し、ほぼ完全なシステム艦となった。搭載ミサイルは当初よりスタンダードミサイルとなり、「さわかぜ」はMk−13発射機が改良されハープーンSSMの発射が可能なMod4となっている。
本型は就役後、逐次改装を受けており、二次元レーダーの追加搭載(「たちかぜ」)や、CIW装備といった改装を受けている。前期の2隻は1990年代前半には、システムの性能向上を図り、艦橋建造物を後方に拡張し、システムが大幅に向上している。
「さわかぜ」は、多少期間をあけて建造されたため、前記に挙げたように同型艦とは言いながら随所に改良点があり、また、アスロックの給弾も自動化されたため、艦橋前面の構造が変わっている。また、本艦は当面は海上自衛隊最後の蒸気タービン推進護衛艦となっている。
本型は就役後、貴重なミサイル護衛艦として護衛艦隊の中核として活躍してきたが、イージス護衛艦の整備により、「たちかぜ」が19988(平成10)年に護衛艦隊旗艦の任についている。旗艦になるにあたり、2番砲が撤去され、そこに司令部の甲板室が増設された。なお、2007(平成19)年には「たちかぜ」が退役し、「さわかぜ」が護衛艦隊旗艦となったが、2010(平成22)年6月に退役。また、「あさかぜ」も2008(平成20)年に退役しており、「たちかぜ型」は全て除籍された。
海上自衛隊の歴代の護衛艦の中でも、特に洗練された美しいデザインの艦で、非常に人気があった。
艦番号
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艦名
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竣工日
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DD-168 |
たちかぜ |
1976年3月26日 |
DD-169 |
あさかぜ |
1979年3月27日 |
DD-170 |
さわかぜ |
1983年3月30日 |