イギリス空軍曲技飛行隊「レッド・アローズ」
       Red Arrows
●はじめに
 レッド・アローズは1964年末に創立されたイギリス空軍公式のアクロバット・チーム。イギリス中部のリンカーンシャーの基地をベースとしている。演技は4000回以上行っており、53ヶ国で飛行経験がある。(ちなみに日本ではまだ演技をしていない)

 創立当時は7機編隊だったが1966年に9機になり、現在トレードマークの「ダイヤモンド・ナイン」のフォーメーションが組めるようになった。1979年まではフォランド・ナットを使っていたが、現在はBAeホークT1を使用。いずれも小型練習機で、低空のアクロバットに向いている。

 各機のコールサインは「レッド○」(○には数字が入る)で、他にも「ブルー」と呼ばれるメンテナンス所員が85人いる。パイロットは皆ボランティアで、入隊できたら3年間レッド・アローズの隊員として飛ぶ。ボランティアといってもトーネード、ハリアー、ジャギュア等のジェット戦闘機の経験有り、最低1500時間の飛行経験、飛行技術が平均以上と、厳しい条件付きである。補欠隊員はなく、もし一機が飛べなかったら8機編隊で演技するが、隊長のレッド1が飛べなかったら、演技はしないことになっている。

 パフォーマンスをするときは9機編隊だが、実は10機目が存在する。パフォーマンスのコーディネーターであり、編隊のマネージャーでもあるレッド10である。遠征のときは10機目のホークを予備機として目的地まで飛ばす。レッド・アローズの煙はイギリスの国旗の赤・白・青の3色を使用していて、白が5分、青と赤が1分ずつでるようになっている。
(撮影&解説:秩父路号 禁転載)

 イギリス空軍90周年や、女王陛下の誕生日などのイベントの日にはこのようなフライパスト(儀礼飛行)を頻繁に行う。英国旗の赤・白・青のスモークを出しながら大通りを沿って低空飛行する。

 ここからはファーンボロ航空際でのレッド・アローズのパフォーマンス。
 まずはレッド・アローズの到着! リンカーンシャーの基地から飛んできた。ここでは予備機のレッド10が見える。

 隊長のレッド1から順番に旋回して着陸する。

 着陸態勢に入るレッド・アロー機。

 タキシング中。

 離陸準備に入る。3機ずつ飛び立っていく。

 シャトル。

 トレードマークのダイヤモンド9。
 
 フェネックス。

 ナイン・アロー。

 イーグル。

 ランカスター。

 シンクロ・スプリット。

 ハート。

 バーティカル・ブレイク。

 パイソン。

 ループ。

 最後に編隊一同でフライパスト。