デ・ハビランド DH.100 バンパイア
       de Havilland DH.100 Vampire

こちらはF3。主翼を強化、翼端を短縮し、燃料容量を増加させたタイプ。
(写真:イギリス空軍博物館(RAF博物館)/撮影:秩父路号)

●基本データ

初飛行:1943年9月20日
生産数:3,268機

●解説

 ミーティアに次ぐジェット戦闘機として、イギリスの航空機メーカーデ・ハビランド社が開発したもの。初飛行は大戦中の1943年に行われるも、量産機が部隊配備されたのは終戦後の1946年4月からになった。

 外観及び性能面では、直線翼の付け根にエアインテイクを配置し、主翼中央部から垂直尾翼を備えたテイルブームを伸ばし、左右を水平尾翼で結合した双胴型式であるのが特徴。

 イギリス空軍にかぎらず、戦闘爆撃機型のFB.5を中心に、オーストラリアやオーストリア、ビルマ、チリ、エジプトなど世界各国でも導入され、ライセンス生産も盛んに実施。また、日本の航空自衛隊では国産ジェット練習機T−1の技術研究用として輸出向け練習機型のT.55を1機購入。現在でも航空自衛隊浜松基地(浜松広報館)で保存・公開が行われている。

 またイギリス海軍でも導入され、こちらはシーバンパイアと称されている。

●ギャラリー

日本の航空自衛隊が購入した、輸出向けの練習機型T.55。
(写真:航空自衛隊浜松広報館/撮影:裏辺金好)



複座夜間戦闘機型であるNF.10を基にした、複座練習機型であるT.11
(写真:ブリュッセル 王立軍事博物館/撮影:裏辺金好)