ベル・ボーイング V−22 オスプレイ
       Bell Boeing V-22 Osprey

米海兵隊向けのMV−22。日本で運用される機体らしく、「竜の文字をペイントを施した機体も存在。
(写真:岩国基地20エンド付近/撮影::kajibooh)
●基本データ
運用開始年
2005年
主な使用国
アメリカ
全長
17.47m
最大速度
305ノット(約565Km)
全幅
25.54m(ローター含む)
機内最大ペイロード
9072kg
全高
6.63m(VTOL時)
乗員
24名+α
ローター径
11.58m
   

●解説

 V−22は、米空軍、海軍、海兵隊で採用されたティルトローター式垂直離着陸輸送機。
 愛称はオスプレイ(Osprey =猛禽類のミサゴの意)で、老朽化したヘリコプターCH−46の後継機材として海兵隊で使用開始された。回転翼機の長所と固定翼機の長所を併せ持つある意味理想の航空機である。
 
 開発はベルとボーイングが行い、試作機は1989年には初飛行したが、アビオニクスの開発や試験飛行時の事故も重なり、量産初号機は1999年に初飛行となった。更に初期ロット機材でもヒューマンエラーによる事故等も起こり、事故多発機の悪名が付けられてしまった。

 総合的な事故故障率は改善傾向にあり、2012年現在では同じVTOL機のAV−8Bより低いものと思われる。

 さて、オスプレイは回転翼機の様に離陸し、固定翼機の様に加速して行く姿は、航空機ファンには今までにない感動を与えてくれる。騒音に関してもRR製T406エンジンは思いの他静かな上、飛行速度も早いので余り煩いと言う印象は無い。岩国基地の20エンドでは報道の取材ヘリの方が騒音公害であった事を記憶している。

 2013年現在普天間基地に12機配備済みで、残り12機も本年度中に配備予定である。今後の米海兵隊では重要な役割を担うMV−22は海洋進出を目論む近隣国家に対して有効な抑止力としても期待されている。

 なお、海兵隊用はCV−22となる予定だったが、CVとは空母の表記であり混同を避ける為MV−22となった。
 空軍用はCV−22であり、イレギュラーな表記になったのは致し方ない事だった様だ。
(解説:Kajibooh)


●ギャラリー

米海兵隊向けの輸送型MV-22。(以下すべて)
(写真:岩国基地20エンド付近/撮影::kajibooh)



(写真:岩国基地20エンド付近/撮影::kajibooh)



MV−22の後部。
(写真:岩国基地20エンド付近/撮影::kajibooh)



同じくMV−22の後部。
(写真:岩国基地20エンド付近/撮影::kajibooh)