U号戦車
(撮影:イギリス 戦車博物館/撮影:秩父路号)
●基本データ
登場年:1935年重量:8.9t
全長 4.81m
全幅:2.22m
要員数:3名
●解説
1934年にドイツの再軍備に向けた最初の量産戦車として投入が開始された1号戦車だったが、7.92mm機銃しか装備しておらず非力であり、訓練用としても使い勝手が悪かったことから、KwK30 20mm(機関砲)に強化し、次なる主力戦車の開発が完了するまでのつなぎとして投入されたもの。LaS 100(農業用トラクター100型)の秘匿名称で製造が進められ、開発会社であるMAN社がシャーシの生産と最終組立、上部構造物をダイムラー・ベンツ社が担当し、1935年に試作車が誕生。1938年3月にU号戦車として制式化され、仕様が異なる様々なタイプが誕生。
砲塔は同じだが車体を別タイプとし、速度に特化した騎兵部隊向けD型、E型や、装甲を強化したF型など合計で1780両が製造された。スペイン内戦で初陣を飾り、非力ながらも使い勝手の良さから長期にわたって投入されることになった。