チーフテン


チーフテンMk.11。砲塔左舷のサーチライトがTOGS(Thermal Observation and Gunnery System = 熱線探知・火器管制装置)となっている。
(撮影:イギリス 戦車博物館/撮影:秩父路号)

●基本データ

登場:1963年
重量:55t
全長:10.8m
全幅:3.5m
全高:2.89m
乗員:4名

●解説

 イギリスの第2世代主力戦車で、チーフテンとは「族長」「酋長」といった意味。1963年に制式採用され、センチュリオンとコンカラー重戦車を一車種で統合して更新すべく開発された。
 対戦車ミサイルや歩兵用の携帯対戦車ミサイルに対抗するため、走行性能よりも防御力を重視した設計で、前面の装甲厚は150mmに達する。これは1980年に西ドイツがレオパルト2を開発するまで西側では最強であった。また、55口径120mmライフル砲を装備するという高火力も特徴で、最大4000mの距離からソ連の重戦車を撃破できるほど。
 1966年から1978年までに2265両が誕生。1995年まで使用され、イランやヨルダンでは現役である。

●ギャラリー


(撮影:イギリス 戦車博物館/撮影:秩父路号)


ソミュール戦車博物館で保存されているチーフテンは、市街戦用の迷彩塗装が施されている。
(撮影:フランス ソミュール戦車博物館/撮影:秩父路号)

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