90式戦車
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第11戦車大隊の90式戦車(車両は戦車教導隊から借用)。
(写真:東富士演習場/撮影:鯛風雲)
●解説
1977年に開発が開始され、1990年に制式採用された日本の陸上自衛隊が誇る戦車。世界の戦車の中でも有数の高性能車両で、トップクラスの正面防御力や、ハイテク技術を搭載し、コンピュータによる射撃統制装置や自動追尾を可能にした砲安定装置、自動装填装置などが特徴。また、戦車砲はドイツのラインメタル社製44口径120mm滑腔砲を採用し、日本製鋼所でライセンス生産している。
このように冷戦時代に開発された戦車であるため、高性能なものに仕上がっているが、車体と重量が大きいことにより、事実上の北海道専用車両となるなど運用地域を限定せざる得ないことや、製造コストの高さが災いして配備が進まないのが現状である。このため、2009(平成21)年に10式戦車(ひとまるしきせんしゃ)が制式化され、2012(平成24)年より量産が開始されている。
(解説:裏辺金好&鯛風雲)
●ギャラリー
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陸上自衛隊広報センターで保存されている90式戦車の試作車。
(写真:朝霞駐屯基地 陸上自衛隊広報センター/撮影:裏辺金好)
陸上自衛隊土浦駐屯地武器学校で保存・公開されている90式戦車
(撮影:裏辺金好)
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富士教導団の90式戦車による行進間射撃。
(写真:東富士演習場/撮影:鯛風雲)
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90式戦車は自重・最高速度ともに74式よりも大幅に増加したため、ブレーキも強力なものを装備している。
導入当時、身を乗り出していた隊員が肋骨を折ったという話も存在する。
(写真:東富士演習場/撮影:鯛風雲)
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前傾姿勢の状態から射撃準備に入る90式戦車。稜線射撃の際に身を隠すのに役立っている。
(写真:東富士演習場/撮影:鯛風雲)