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用兵学概論


○用兵学とは?

 用兵学とは、戦争全般を運営する上で 非常に重要なポジションを占めている。 即ち、戦術の根幹であるとも言え、これの正否がつまる所、戦術の正否を左右する。用兵学には、いくつかの分野に分かれるところもある。戦闘学全般兵器運用学補給学、等である。


 用兵学は、戦闘の準備段階から、 作戦の終了までの鍵ともなる要素である。


 彼我の兵力差から、全体の戦術的有利を導き出したり、 或いは後方の補給基地から戦線までの補給路の確保、その運用方法も用兵学の範疇に属する。また、兵士や兵器の効率的運用も用兵学の分野である。用兵学はもっともな意味で、風任せ的な要素を含む事を考慮に入れて、考察していかなければならない思考活動である。

 何故なら、用兵学の範囲は、 常に実戦上での思考活動となり、 実戦は常に変異するからである。 この事から、用兵は数ある軍学で、最も素早い臨機応変な対応が求められる、とされている。 
(※用兵功者を軍事的天才と呼ぶのはこの所以である。)

 用兵学は机上の空論を、 具現化させる為の思考活動でもある。 先ほど述べた様に、戦線や戦局は常に変異し、戦闘開始前にたてた作戦は往々にして、
散々になる。これを可能な限り収束せしめて、作戦基準に従った方策を実行していく事が、 用兵の最も重要な作業であろう。

 故に用兵学は戦争全般を運営する上で、 非常に重要なポジションを占めるのである。


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