糸数城〜沖縄県南城市〜
○解説
南城市(旧玉城村エリア)南側の断崖上に築かれた糸数城。その築城年代は不明ですが、玉城按司(たまぐすくあじ)が次男を大城按司に、三男を糸数按司に任したという伝説が残ることから、「三山分立時代」の初期14世紀前年に築かれたと推測されています。城の構造は、西側は自然の断崖を利用し、東側に城門一か所を開いた形状。城壁は野面積みと切石積みと両方用いており、中でも切石積みの部分が最も高い約6mで、太平洋と東シナ海を一望できます。
上写真の石垣はニシ(北)のアザナで、天に昇るような壮大な形状になっています。
(写真:リン)
○場所
○風景
城門
89式15センチカノン砲
付近にある糸数アブチラガマで展示されているもの。こちらは1945(昭和20)年3月に日本陸軍の独立重砲兵第百大隊が布陣した際に配置された2門のうちの1つ。2003(平成15)年に土に埋まっていたところを発見され、南城市大里農村環境改善センターに展示されたのち、2016(平成28)年に移設されました。
93式発射魚雷
1991(平成3)年に発見されたもので、南城市老人福祉センターで展示されていたものを2016(平成28)年に移設しました。