玉城城〜沖縄県南城市〜
○解説
南城市(旧玉城村エリア)にある玉城城は、標高約180mの天然の要塞に築かれた城(グスク)。約600年前に築城されたと考えられ、石灰岩をくり抜いた円形の城門が特徴。元々は主郭・ニの郭・三の郭で構成されていましたが、現在は主郭跡の城壁、石敷などが残ります。琉球の創世神・アマミキヨが築き、子孫が城主を務めたという伝承を持つほか、琉球国王が聖地を巡礼した「東御廻り(あがりうまーい)」の最後の拝所であり、城の規模も小さいことから軍事的というより宗教的な要素が強かったかもしれません。なお、アマミキヨが降臨したとされる久高島や、沖縄本島の中南部が一望できます。
(写真:リン)
○場所
○風景
城門
あがるい(東北東)に向けて口を開き、ニライカナイ(琉球における海のはるか彼方の理想郷)に通じるといわれます。夏至の日の出には、朝日がここから城内を照らすとか。